ブログ「石原明の経営のヒント」

ちょっとの差で圧倒的に勝つ方法

人がモノを買う動機はいろいろありますが、買うか買わないかでは無く、買うと決めているお客様に自社の商品を選んでもらうためには、実はチョットの差を付ければ良いというお話です。

私が出張で宿泊しいるホテルの中にちょっと“イカシた”ホテルがあります。始めて泊まったときに気に入ってしまって毎回泊まるようになったんですが、気に入った理由は何か?というと、それは部屋に高級マッサージチェアーがあるってことなんです。

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「へぇ~、すごいじゃん(*^^)v」と早速試運転してみたんですが、あまりの気持ち良さにうっとりしてしまいました。・・・・それにしても最近のマッサージチェアーはよく出来ています・・・。

で、毎回宿泊してるってことなんですが、こういう経営的な手法って実はすごく効果があるんです。

この手法を私は“ちょっとの差で圧倒的に勝つ方法”って言っていますが、買うか買わないか決めるのではなく、買うことを決めているお客様を自社の商品購入に導くにはすごく良い方法なんです。

<もうちょっと解説>
例えば、英会の習いたいけどどこにしようか?とか、スーツを買いたいけどどこで買おうかとか?私の場合は、宿泊は決まっているわけですからどこで泊まろうか?って感じですが、このように買うことを決めてどこで買おうかって考えているお客さんって以外に多いのです。・・・こういうお客様に無理なく販売するために、この方法はすごく有効ってことなんで参考にして活かしてくれるといいですね。

さて、高級マッサージチェアーが、ちょっとの差なのか?ですが、実にちょっとした差なんです。計算はこんな感じです。例えばマッサージチェアーが30万円だとして3年で返済するとして、毎月の返済金額はだいたい4000円くらいになります。これを一日に計算すると140円ちょっとくらいなんですね。・・・・もちろんまとめて台数買えばもっと安くなるはずですし、ホテルってのは確か税制がかなり有利になっていて、投資した金額をかなり償却しやすくなっているはずです。

私が泊まっているホテルは料金がだいたい2万円~3万円ですから、この価格帯の中でどのホテルに泊まろうかって考えた時に、140円という金額はほとんど気にならない金額ですから、料金を140円下げてもお客様にはまったく反響が無いはずです。

でも、その値引分をマッサージチェアーに変えて他のホテルとちょっと差別化して提供すると、こんな効果になって現れるということです。これっていろんな意味で参考になる話ですよね。

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