ブログ「石原明の経営のヒント」

日本はスイッチを入れれば農産物輸出国になる?

顧問先の会社(山陰地区です)が現在水耕栽培のプロジェクトを進めています。で、先日そこの社長さんが日本の農業について話してくれたんですが、その内容にちょっと驚きました。社長さん曰く「日本はスイッチを入れさえすれば、あっという間に農産物の輸出国になる」のだそうです。また現在言われている「日本はほとんどの食料を輸入に頼っているから大変だ」ということもなくなるのだそうです。

yasaikouyo1.bmp

スイッチを入れるって何かというと、農家の保護をしている法律(ほとんど選挙対策のために行なわれている?)を改正し誰でも農業ができるようにすること、もっと具体的に言うと企業に対して農業を解禁することなんだそうです。

例えば、今進めている水耕栽培の場合、屋内で土を使っていないので1万坪の耕作エリアでもだいたい2~3人で管理できてしまうのだそうです。その上、農薬を撒かなくていいから安全だし、今よりもっと美味しい野菜ができるのだそうです。・・・農業は土を使っているから、土地を耕したり害虫を駆除したり、そのために常に雑草を抜いたり・・・という大変な作業があるんですが、そういう農業の苦労からもいっぺんに開放されてしまうんだそうです。

日本人の技術や探究心はすごいから、農業関係でも“種”ナド保護されていない分野は世界でもトップクラスの技術や品質を持っているので、企業に農業を開放すれば“あっ”という間に農産物の輸出国になるのではないか?ということです。それから、現在は例えば薬品会社や商社などもこの「植物の工場」(水耕栽培などの耕作場をこう呼ぶそうです)に関心を示していて、かなり研究が進んでいるとのことでした。

・・・後はスイッチを押すだけという話を聞いて、「なるほどぉ~」と思いながら、ちょっと安心した気分になりました。

●「植物の工場」に関して今月号のウェッジに関連記事【アグリ・ビジネス】生産革命の兆し 高騰する野菜に救世主? 異業種群がる『植物工場』安定供給に注目するゼネコン、電機メーカー、ベンチャー、が載っていました。興味のある方はこちらも参考に。

経営コンサルタント石原明 公式サイト 石原明.com
経営次進塾
キクタス