ブログ「石原明の経営のヒント」

子供の“憧れ”の飲み物

みなさん『こどもびいる』ってご存知ですか?
正直そのセンスの良さにはちょっと感動してしまいました(*^^)v

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「こどもびいる」は、もちろん完全なノンアルコール飲料で、グラスにそそぐと、まるで本物のビールのように、きれいな泡が立つ飲み物です。作ったのは福岡の「下町屋」というもんじゃやさん。はじめは、ただ『おもしろい飲み物をつくりたい』という思いだけでスタートしたようで、広く販売するつもりもなく、ただそのお店で飲めるだけだったそうですが、みるみるうちに評判になり、今ではネットでかなりの量を販売しているようです。

ところで、この「こどもびいる」。何故ここまでウケているのだと思いますか?ネーミングのセンスや、ラベルのデザインなんかもかなりイケてますが、『憧れ』をうまく形にしたからだと私は思っています。

ビールって大人にだけゆるされた「特権」のような感じがして、子供にとっては、飲んでみたい憧れの飲み物です。そんな「いつかは○○」みたいに、人間だれしもの心に潜む、憧れのようなものをうまく形にすると、ビジネスとしても、とってもおもしろいことになります。

それにしても、これを作ってくれた飲料メーカーもすごいと思いませんか?普通に考えたら、こんな企画を持ち込んでも相手にしてくれない工場が多いと思いますが、このセンスをちゃんと理解してくれて、生産に協力してくれた工場があってこそ、こんなおもしろい飲み物が誕生したわけですからね。

最近の子供たちは、結構ストレスをためているのかもしれませんね。
「子供だってやってらんないよ!」
なんて、このドリンクでウサを晴らしているのかもしれません(笑)。

発想しだいで、ものづくりもビジネスもここまでおもしろくなるという楽しい事例です。

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