ブログ「石原明の経営のヒント」

ドラッカー20世紀を生きて

久しぶりに「良書」に出会いました。『ドラッカー20世紀を生きて』という本ですが、昨年読んだ本の中でも、飛び切りグレードの高い本だったので、みなさんにもぜひご紹介しようと思います。


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著者:ピーター・ドラッカー
訳者:牧野 洋
日本経済新聞社 1,470円(税込)

この本は昨年、日本経済新聞「私の履歴書」として27回連載された記事に、訳者が解説を加えて1冊にまとめ上げた本です。ドラッカー氏は、今まで30冊以上の著作を出されていますが、彼の“人となり”がこんなに語られている本は初めてでしょう。

米クレアモント大学教授であり、20世紀を代表する「知の巨人」として名高いピータードラッカー氏。1909年ハプスブルグ帝国の首都ウィーンで生まれ、その後米国へ渡り、新聞記者、海外特派員などを経験したあと、二作目の著書「産業人の未来」を読んだゼネラル・モータース(GM)の副社長から、同社の経営方針や構造について調査するよう依頼を受けたことをきっかけに、経営の世界へ入っていくことになった人物です。

その18ヶ月という歳月をかけたGM社の調査をもとにまとめあげた「会社という概念」という著書は、たちまちベストセラーとなりました。

その後同社のコンサルタントを引き受け、マネジメントの大家となっていくわけですが、近代的な経営コンサルティング業の創始者とも言われるマービン・バウワー氏とともに『経営コンサルタント』という用語を生み出したという話を聞いて、大きな意味での私の師匠だと、少し嬉しくなってしまいました(*^^)v

ドラッカー氏は、昨年惜しまれつつも、95年の人生に終止符を打たれました。まさに激動の時代を生き、彼の人生は、まるで歴史の証人のような意味合いさえ持っているようです。


思わず力が入って長く語りそうなので(笑)、この続きはまた次回お話ししま~す(^O^)/

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