コンビニでビジネス書販売
2006.03.18 00:48 written by ishihara カテゴリ:発想転換のツボ
街中から小さな書店が消えていく中で、コンビニが「書店」としての役割を拡大しつつあります。コンビニで買える本といえば、雑誌や娯楽ものといったイメージがありましたが、ファミリーマートは今年から、『ビジネス書』の販売に本格的に乗り出しました。
出版社にしてみれば、コンビニは店舗数も多く(ファミリーマートは国内で6,734店舗あるそうです)、欠品にもうるさい体質なので、大量の在庫が必要となり、かなりのリスクを抱えることになると思うのですが、ファミリーマート側は、累計100万部を売ったオリジナル書籍『ふぁみまコンテンツ』の実績を背景にプッシュし、交渉をまとめたようです。
なんと、ファミリーマート全店に、「ビジネス書専門コーナー」を作り、10冊程度の書籍を1~2ヵ月の頻度で入れ替えるのだとか。ずいぶん、力が入ってますよねぇ。
ライバルのセブンイレブン・ジャパンでは、やはり今年から雑誌取り置きサービス『まがじんくん』をパワーアップ。対応誌を従来の267種類から、1,100種類にまで増やしたようですし、ローソンでも、この春からビジネス新書の販売を始める予定です。
確かに読みたかったビジネス書が、たまたま寄ったコンビニでおにぎりと一緒に買えたら、ちょっと便利な気もしますが・・・みなさんはどう思います?
私は、読もうと決めている本は、ほとんどネットで頼みますし、本が好きなので、手にとっていろいろ見たい時は、大きい本屋さんに行きますねぇ。
そう考えていくと、コンビニで「書籍」を買う客層と、書店で買う客層は、明らかに違うように思います。どちらかと言えば、普段あまり本を読まない人たちが、コンビニで本を買う可能性が高いのではないでしょうか?であれば、手にとってもらうためには「見た目」がかなり重要になってくると思います。
装丁を含めたデザイン性であるとか、キャチーなタイトルであるとか、「うん、これなら読めそう!」というお手軽感も大事かもしれません。コンビニの書籍販売では、こういったニーズに素早く対応できるセンスある出版社が勝つと思いますが・・・しばらくは今後の動向を見守ることにしましょうか(@^^)/~~~