ブログ「石原明の経営のヒント」

中国でコスプレブーム!?

今週の私のメルマガにも書きましたが、先週大阪に行った時、天気はすっごく良かったのに、夕方になると真っ暗になってちょっとびっくりしたんです。「これどうなってるの?」って、タクシーの運転手さんに聞いたら、なんと、中国から黄砂が飛んできてるって事でした・・・(ーー;) そういえば、中国に詳しい社長さんが、今中国では凄い勢いで開発や都市化が進んでいて、そのスピードたるや想像以上だって言ってましたっけ。

中国の若者たちの生活や文化も、かなり変わって来ているようで、最近『コスプレ』が流行っているみたいです。様々なイベントの目玉として、「コスプレ大会」が開催されたりもしていて、昨年の「世界コスプレサミット」の中国予選会もかなりハイレベルで、その選考に審査員が頭をかかえたとか。

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この写真は、そのコスプレサミット中国予選会で「ガンダムSEED Destiny」のキャラクターに扮したチームです。いわゆる「コスプレ」は、日本では「オタク」の専売特許ように思われていますが、中国では、大学や地域サークルを中心に幅広い愛好者がいて、新聞などのメディアにも「COSPLAY」という造語がそのまま使われているんですって(@_@)

中国のコスプレは、単なる仮装にとどまらず、踊りや武闘、演劇などのパフォーマンスの完成度も重視しているようで、彼らは「自分の好きなものを表現するのが楽しくて仕方ない」「同じ趣味の人たちと交流を広げられるのが魅力」などと、すっかりコスプレの魅力にハマって、食事代などのおこずかいを削って、その衣装代(日本円で1着あたり5,000円~10,000円程度だそうです)を捻出しているそうです。

日本でアニメを作ったときは、まさか中国でこんなブームが起こるなんて、作り手側もイメージしていなかったでしょう。情報化社会においては、発信した情報で、こちらの意図とは違う「マーケット」が生まれてしまうなんて、おもしろい現象も起こってくるんです。そう考えると、『情報を発信する』ってことが、どんなに大切かがわかってきますよね(*^^)v

話は変わりますが、先週あのローリングストーンズが、約30年にわたる検閲問題を乗り越え、ついに中国で公演を行いましたね。上海公演のチケットは300~3000元(1元=約15円)と、平均月給が約1700元の上海では、かなりの高額にもかかわらず、約8000人のファンが押しかけ、たいそう盛り上がったみたいです(~o~)

こうしたトレンドを見ると、中国の人たちの意識も急速に変化してきているのを感じます。どうやら、中国とのビジネス展開には、私たちの認識をスピーディーに改めることがキーポイントになりそうです。

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