ブログ「石原明の経営のヒント」

商品のストーリーを語る

最近特に月日のたつのが早く感じる今日この頃。気がつけば、4月も後半戦ですね。私の事務所の近くは、学校がいくつかあるのですが、この春から入学したピカピカの1年生たちも、そろそろ学校にも慣れたころでしょうか・・・。

ピカピカの1年生といえば『ランドセル』。先日偶然に、そのランドセルに関する面白い話を書いた新聞記事に目がとまりました。

ranndoseru.jpg

ランドセルはもともと、海外の軍隊から伝来したものだって、ご存知でしたか?私は結構びっくりして、「へぇ~」とその記事に引き込まれてしまったんですが、元は西洋の軍隊用として使われていたランドセルが、幕末の西洋式軍隊の導入とともに日本に入って来たのだそうです。背負い式かばんのことを、オランダ語で「ランセル」と言うそうですが、これが変化して「ランドセル」になったんですって(@_@)

ランドセルを最初に通学かばんとして採用したのは、あの学習院の初等科だそうです。ご存知のように、学習院は皇族や華族など上流階級の子弟がたくさん通っている学校ですから、当時は生徒たちのかばんをお付きの人が持ち、馬車や人力車で通学する風景も珍しくなかったようです。

それが次第に、「教育上どうなのか?」という物議をかもすようになり、こうした通学は教育上好ましくないという判断から、1885年をもって、原則禁止となり、全生徒が「ランドセル」を背負い、自分の足で通学するようになったんですって。

ランドセルが採用された背景には、生徒たちの中からは、将来軍人になる人も多いので、軍隊用ランドセルがふさわしいという考えもあったのだといいます。当初はほとんど布製のランドセルを使う生徒が多かった中、後の大正天皇がご入学された1887年に、当時の首相であった伊藤博文氏が、牛革製ランドセルを献上したことが、現代のようなランドセルの形につながっているようです。

こういう商品のバックボーンを語る「うんちく」めいた話ってとってもおもしろいと思いませんか?知ってすぐ誰かに話したくなってしまいます。単に商品の長所を書いただけの広告めいた文章ではこうはいきませんよね。人の心に響く話は、口コミを生みやすいってことです(*^^)v

私も常々「情報の先出し」という話をみなさんにしていますが、質が高く、人の心に響くような情報を発信し続けていると、そこに自然と人が集まり、マーケットが出来るのです。

業界の中では聞き飽きているような話でも、他の人が聞くとびっくりするような話って結構あるものです。こんな観点から、あなたの会社のホームページなどで発信している情報を、もう一度よく見直してみるといいかもしれませんね(@^^)/~~~

経営コンサルタント石原明 公式サイト 石原明.com
経営次進塾
キクタス