多様化を求められるコンビニ
2006.04.24 20:08 written by ishihara カテゴリ:経営のヒント
少し前までは右肩上がりだったコンビニも、ここにきて生き残りが厳しくなってきているようで、各コンビニチェーンが様々な施策を打ち出しています。
そのひとつの形が、他業種とのコラボレート。「法人FC(フランチャイズ)」と提携するケースも増えてきているようです。例えば、ファミリーマートは、JA(農協)と提携して、旬の果物や野菜、さらに地域色豊かな加工食品などを販売するようになったんですって(@_@)
コンビニ店主といえば、脱サラしたサラリーマンなんてイメージがありましたが、時代もずいぶん変わってきましたよねぇ。今このような法人FCの獲得に本部も力を入れているようで、ファミリーマートでは、5~10店舗を運営するオーナーに、報奨金(原則として粗利の5~10%程度)を還元する制度を作りました。
一般的なコンビニチェーンでは、個人事業主を対象にロイヤリティの水準が決められているので、法人で経営したのでは、なかなか利益が上がりにくかったところ、報奨金制度がみごとそのジレンマを解決したため、JAの他にもホテルや運送会社など、約50社が加盟したようです。
また、コンビニの客層もかなり変化を遂げているようで、コンビニといえば若者向けといったイメージでしたが、今では熟年層の利用率がことのほか多いそうです。食品の販売単位が小さいこともあって、夕食の買い物に利用するなんて光景も珍しくないのだとか。野菜の販売が求められるのもうなずけます。
そういった現状から、コンビニ側でも熟年スタッフを採用し、まだ慣れない売り場に戸惑うシニアのお客さまを案内したり、「このサラダにはこのドレッシングが合いますよ(~o~)」なんてアドバイスするコンビニまで出てきたり、野菜のソムリエを置いて、顧客サービスをするコンビニもあるというのですから、ちょっと驚きですよね。
コンビニといえば、全国どこへ行っても、同じような商品が同じように売られていて当然でしたが、今後は各店舗ごとにかなり特色のある商品展開になってくるでしょう。その背景には、優秀なデータ管理のシステムの存在が欠かせません。
コンビニでは、その日の天気・気温から、お客さんの性別や年齢まで、事細かにデータ化されているのをご存知でしょうか。だからこそ、客層の変化にいち早く気付けるのです(*^^)v あなたの会社の大事な顧客は、いったい誰なのか?直近のデータを把握されていますか?時代の変化がとてつもなく速い今、感覚だけの商売をしていては、時代から取り残されてしまうかもしれませんよ(ーー;)