日本サッカー界躍進の秘策?!
2006.06.09 11:29 written by ishihara カテゴリ:発想転換のツボ
いよいよワールドカップドイツ大会が始まりました。また寝不足の日々が続きそうですが(笑)、日本勢には、この梅雨空を吹き飛ばすような爽やかな活躍を期待したいものですね。
前回の日韓大会では、ベスト16に入るなど、日本サッカーも着実に世界との距離を縮めてきましたが、先日、日本がもうワンランク上へ進むための課題を科学的に検証したおもしろい記事を読みました。
その昔から、日本選手の弱点として指摘され続けてきたのは、「体格差による接触プレーでのひ弱さ」で、W杯の1次リーグF組で対戦する4カ国の中で最も体格のいいオーストラリアとの身長差は、平均で5.7cm、体重差は5.3Kgあるそうです。
筋肉量(脂肪を除いた体重から推定)となるとさらにその差は開くそうで、日本サッカー協会の資料によると、日本代表の除脂肪体重が、63.6kgなのに対して、フランス代表の数値は、72.3kg、筋肉量の差はパワーの違いに直結するので、体当たりして負けてしまうのもやむをえないのかもしれませんね(ーー;)
しかし、これは埋まらない溝ではなかったようなのです。平成国際大学スポーツ科学研究所では、「トレーニングによる効果は、日本人も外人も変わらない。これは日本が筋力強化を重視してこなかった結果である」との見解を発表。今までは、この体格差を「生まれつき」と理解し、その差を「技術力」でカバーしようと、必死に練習してきたわけですが、もっと筋力強化に目を向けるべきだったというのです。
どこを鍛えればいいかというと、背骨と大腿骨をつなぐ「大腿筋」。これは、体幹と呼ばれ、体の中心にある大事な筋肉で、ここが強ければ、簡単に当たり負けすることはなくなるのだとか。どうやら日本選手は、中学・高校時代の筋力トレーニングが圧倒的に足りないようです。
その理由は、欧米では有望な人材は若くしてプロ契約を結び、フィジカルコーチについて個々の選手に合ったトレーニングを始めるのに対し、日本の場合はほとんどの選手が、18歳まで高校のチームでプレーするので、プロ入り年齢が高いことによります。
そうであれば、高校にフィジカルコーチを派遣し、その練習メニューを見直すなどの策は取れないものでしょうか?
「足りないものは別のもので補う」という発想から、「足りないものを積極的に埋めていく」という発想に切り替えることで、日本サッカーは飛躍的は躍進が遂げられるかもしれませんね。もちろん、「経営」にも通じるところがありそうです(*^^)v