ブログ「石原明の経営のヒント」

経営者の本棚

「読書の秋」になりました。私は読書が大好きなので、この秋はどんな本を読もうかなと考えただけで、ちょっと楽しくなったりしますが、みなさんは日頃本をどのくらい読まれているでしょうか?

先日の『高収益トップ3%倶楽部』の勉強会でも話したんですが、経営者にとって「読書」はとっても大切だと思うんです。といっても、経営者の中にも、読書はもともと苦手とか、とても時間が無くて本なんか読んでられないという方もいらっしゃるだろうと思うので、今日は経営者の方に「読書をこんな風に捉えてもらいたい」というお話をしてみたいと思います。

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人は出来るだけ早い段階で『知識の受け皿』を持つことが重要なんです。自分の中に『知識の受け皿』があれば、たとえ初めてのことに出会ったとしても、的確に判断できますからね。どんなに頭が良くても知識がないと、インパクトがあるものに負けちゃうんですね。よく頭のいい学生さんとかが新興宗教にはまったりしますが、こんな理由からなんです。

以前このブログにも書いたんですが、ゴルフの宮里藍ちゃんも読書家で有名ですよね!(^^)!
それは彼女の父親が「スランプは自分を客観的に見ることによってしか抜けられない」からと、将来必ず来るであろうスランプに向けての対応策として、小さい頃から意識的に本を読ませた結果みたいです。

それでは、具体的にどうやって本を読んでいったらいいかということですが、まずこの人の本は面白いと思ったら、「その人の書いている本をできるだけ全部買って、出版順に読む」ということを、最低5人の著者についてやってください。

これをすると、その著者の脳みそがスッポリ自分の中に入ったような感じになります(*^^)v 一人だけだと、あまりに偏りすぎるので、最低5人と言ったのは、そんな意味合いからです。

そして次の段階は、「その本の中で紹介している本を読んでいく」ということ。こうして楽しい読書の旅が始まるのです。ここまで来ると、本屋に行くと「この本が自分を呼んでいる!」と思える状態になり、目が合った本を買うと、自分の知りたかったことがバッチリ書いてあったなんて、面白い現象まで起こってきます。

こんな繰り返しで、間違いなくご自分の中に確固たる『知識の受け皿』が確立されるはずです。

さらに、読んだあとの本はすべて本箱に綺麗に並べ、月に一回程度、「順番に背表紙を眺める」ということをしてください。「この本にはこんなことが書いてあったな」と、たまに思い出しておくと、自分の中の知識がより定着し、いつでも使える状態になります(*^^)v

そうそう、ここで大事な注意ですが、経営者の方は、自分の本棚は決して人に見せてはいけません。ご自身の頭の中を全て他人にさらすことになってしまいますからね(-_-;)

私の事務所の会議室にも、ずらーーーっと本が並んでいますが、これは人に見せてもいい用の本棚。自宅にはその4倍程度の蔵書があります(笑)。

というわけで、この秋は今一度「読書」の大切さを見直し、ご自分の経営判断に磨きをかけてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~


★この記事は、「経営者会報ブログ」のアドバイザリ・ボードに書いたものですが、好評だったので、転載しています。

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