ディープインパクト凱旋門賞へ
2006.09.21 06:39 written by ishihara カテゴリ:とっておき情報
なにを隠そう、私はあの名馬「ディープインパクト」のファンなんですが、10月1日にフランスで開催される凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル、ロンシャン競馬場)に向けて、最終調整に入り、なかなかの仕上がりを見せているようです(*^^)v
ディープインパクトはこの凱旋門賞のために、8月初旬からフランス入りしています。もちろん飛行機で行ったわけですが、その搬送はかなり大掛かりで、いろいろ気を使う点も多く、たいへんだったみたいですね。
海を越えて走った日本馬は、なんと過去に110頭もいるそうで、海外遠征第1号は1958年のハクチカラ。この時代は馬の空輸のノウハウが何もなかったので、馬主が旅客機をチャーターし、客席を全部外して枠場を組み、馬を積み込んでいたそうですから、大変な騒ぎでしたよね(ーー;)
こういった搭乗便の手配や貨物機のスペース確保などの諸手続きは、専門業者の野沢組(東京都千代田区)という会社が請け負っているそうで、明治時代から軍馬の輸入にかかわってきた実績を生かし、競走馬の航空機輸送にも携わるようになったのだそうです。世の中いろんな仕事があるものです。
馬の輸送に関して、最も気を使うのはその健康管理で、大半の馬にとっては空輸は初めての経験になるので、慣れていない分、精神的にも体力的にも負担がかかりますから、レースに影響が出ないよう、それはもう細心の注意を払うそうです。馬の表情やしぐさから健康状態を推し量り、客室からこまめに給水にも行くようですよ。
馬とはいえ、あくまでも貨物扱いになるので、過去には空調の利かない蒸し暑い倉庫に留め置かれて体調を崩し、レースに響いた例もあるといいます。「いかに脱水症状を防ぐか」が相当大事なんですね。
また、馬は淋しがりやな生き物なので、精神面にもかなり注意を払わないと、レースでいい結果が残せないそうで、今回ディープインパクトは、帯同馬のピカレスクコートと一緒に、「ホースストール」と呼ばれる高さ2.4mのコンテナに入れて運ばれたんですって。もちろん、現地でもこの帯同馬と一緒に走り込むわけです。
こんな風に、まさに箱入り息子のような丁寧な扱われ方で、フランスへと運ばれたディープインパクト。空輸での疲労回復を考慮して53日も前に渡航し、現地での調整に臨んだわけですが、ディープインパクトが凱旋門賞に出走するということは、これまで競馬に興味のなかった人にまで興味をもたせるという意味で、とっても有効なんです(*^^)v
かつて、K-1が人気格闘家魔裟斗 (マサト)を巻き込んだことで、それまで格闘技に興味がなかった女性を格闘ファンに育てた事と似ていますよね。何かと話題に上ることで、競馬ファン以外にもディープインパクトのニュースが届きますから、新しく”マーケットの裾野を広げる”ことにも貢献してるわけです。
みんなの期待を背負って走るディープインパクト。ファンの胸を躍らせる好結果を期待したいものです(@^^)/~~~