キューブワールドにハマる大人たち
2006.09.25 21:55 written by ishihara カテゴリ:おもしろ企業・商品
キューブワールドというインテリア玩具をご存知でしょうか?1辺が4.7センチの立方体は、『スティックピープル(=棒人間)』が暮らす部屋になっていて、その棒人間たちのユニークな暮らしぶりを眺めているだけで、なんだか癒される・・・というちょっとおもしろい商品です。
その部屋の中では、ご飯を食べたり、コーヒーを飲んだり、ギターを弾いたり、ヨガをしたり、掃除をしたりetc・・・と、棒人間たちの飾らない日常生活が繰り広げられていますが、さらにおもしろいのは、そのキューブを連結することができる点。縦横自由に連結でき、つなげた部屋の間を棒人間が行き来して、さまざまな人間模様を見せてくれるんです。
最大16個まで連結可能で、そこには、まさに集合住宅で暮らす人間たちのように、小競り合いを起こしたり、あるいは協力しあったりと、ちょっとコミカルな「生きざま」が映し出されるわけです。
この商品、開発元は米ラディカ社(テキサス州ダラス)で、昨年のクリスマス商戦では、子供向けに販売されていたおもちゃなんですが、ネットに公開していたデモ映像(WMV形式)がおもしろいと、ブログなどで話題となり、次第に大人たちをとりこにしていったみたいです。
日本でも発売前から、インターネットのヘビーユーザーたちの間では、ちょっと知られた商品になっていたようで、国内販売元のバンダイでは、そんな評判を知った上で「大人向けでいける」と判断し、通常の玩具ルートに加え、セレクトショップのビームスや東急ハンズやロフトなどの雑貨系店舗にも販路を広げたんだそうです。
聞くところによると、企業のエクゼクティブにも、このキューブワールドファンが増えてきているそうですよ。えさをやったり遊んであげたりと何かと手間のかかる「たまごっち」と違い、あくまでも棒人間たちの生活を「覗くだけ」という、持ち主と棒人間のクールな関係性も、“今っぽい”のかもしれませんね。
棒人間との唯一のコミュニケーション手段は、本体を傾けること。キューブを傾けると、中の棒人間が尻餅をつくんです。なにかとストレスの多い現代人の心を癒すアイテムであることは間違いなさそうです。