ブログ「石原明の経営のヒント」

会社組織のオーケストラ♪

年末も近づき、そろそろ「第九」の季節になりました。今年は「のだめカンタービレ」のヒットなど、クラシック人気もかなり高まっているようですが、そんな中、海外でもめずらしい『株式会社組織の交響楽団』が大阪で旗揚げしました (^^♪

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芸術全般に言えることですが、継続した活動を続けていくには、それなりのお金が必要です。オーケストラは特に大勢の音楽家が必要ですから、財政難に陥るケースもめずらしくありません。既存のオケは企業や自治体などの支援を受けて運営されているところがほとんどですが、スポンサーを集めるにも、景気に左右されたりと、その運営には苦労がつきものだったのです。

そこで、株式会社組織のオーケストラを作り、著名な指揮者やソリストを起用しない独自の運営方法で黒字経営を目指そうと、「フォンタナ・フィルハーモニー交響楽団」が誕生しました。タクトを振るのは、プロの音楽家ではなく、経営コンサルタントが本業の中村祐一「社長」。

「採算面で見ると既存オーケストラの最大の負担は著名な指揮者やソリストに払う高いギャラ」で、「名前が売れる前の若手には実力以上に割安な人材がたくさんいる」と、今後100人前後の楽団員を「社員」として採用し、年間250公演を実施、25億円の売上と1億円の経常利益を確保するという青写真を描いているようです。

また、「株式会社だから他の既存の楽団と違って自由に広告を出せるので人を呼べる」と考え、一般紙やファッション誌などに広告を打って、もっと広く一般の人をコンサートに呼ぼうと考えているようですが、黒字経営が実現するかどうかは、全て「集客力」にかかっていますから、なかなか大変なことだと思います(ーー;)

しかし、今後「会社組織の芸術団体」が誕生することで、これまでの「いくら才能があっても芸術じゃ食えない」という厳しい現実に、何らかの活路が見出せれば・・・という若干の期待もあります(*^^)v

会社組織といえば、あのEXILEもアーティストながら会社組織になっていて、リーダーのHIROが社長で、メンバーは全員「社員」になっているそうですよ。おもしろいですよね。

芸術の分野に経営感覚を取り入れることで、日本の文化がもっと向上すれば、何かと楽しい世の中になるかもしれません(@^^)/~~~

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