宴会のわずらわしさを解消する幹事代行業
2006.12.23 07:51 written by ishihara カテゴリ:経営のヒント
年末年始は、忘年会だ新年会だと、何かと宴会が続きますが、宴会の「幹事役」って結構大変ですよね。人数と予算に合った会場選びなども、それなりに時間がかかるものですし、忙しい仕事の合間に、出欠を確認したりなんだり・・・結構わずらわしかったりします。
そんなところに目をつけ、「幹事」のわずらわしさを解消する『幹事代行業』なるビジネスが、ウケているみたいです(*^^)v
幹事支援サービスを提供するのは、東京千代田区にある「アットパーティー」という会社で、電話やメールで希望する店の雰囲気や予算と人数などを伝えると、オペレーターが条件に合った店を紹介してくれるそうです。宴会ばかりでなく、接待用のお店も紹介してくれるみたいですから、覚えておくと役に立つかもしれません。
このサービス、お客さん側の利用料はなんと無料!(^^)!・・・もちろん、宴会の飲食代は払いますが、希望に合った最適なお店をタダで選んでもらえるということです。
この会社は都内約1,500店舗の飲食店と提携していて、お客さんを紹介することで、「店舗側からマージンを取る」というビジネスモデルになっているのです。提携店舗と特別プランを組んでいるケースもあるので、お客さんもお店に直接予約を入れるより得する場合もあるそうですから、なかなか良い仕組みかもしれません。
また、幹事業が大変なものといえば「同窓会」ですが、滋賀県草津市の『幹事代行ドットコム』では、案内状発送から出欠確認、会場手配から当日の司会まで全てを請負う「同窓会丸ごとプラン」なるものを提供し、利用者から喜ばれています。
なるほど!これは便利そうですね。さらに、大阪市の『同窓会ネット』では、「久しぶりに同窓会を開こうと思っても連絡先が変わっていて連絡が取れないのが一番困る」との悩みを解消すべく「同窓会専用ホームページ」を作成し、参加者の確認や、事前に参加者同士のコミュニケーションが取れる仕組みを作り、成果を上げているようです。
こんな風に「幹事代行業」に参入する企業が増えるのは、景気が上向いたことや、団塊の世代が来年から定年退職を迎え同窓会が増えるのではないか、との見込みもあるようですが、いずれにしても「インターネット」というツールが登場したことで、コストをかけずに情報を提供できる世の中になったから、という時代背景が一番大きいと思います。
そして、ネット社会では、「人の気持ち」にいかに気づけるかが成否を分けるのかもしれません。みんなが漠然とかかえているわずらわしさ、不安や不満の小さな芽にいかに気づけるか、そしてそれらを解消する商品やサービスをいち早く提供できるか・・・これからの時代、こうしたことがますます経営者に求められてくるようです(@^^)/~~~