ブログ「石原明の経営のヒント」

日本初「無料」のコミック誌誕生!

昨今ブームのようになっているフリーペーパーですが、全国で1,200種類もが出回る中、ついに日本初の無料コミック誌が登場したのをご存じでしょうか?その名もコミック・ガンボ。今月16日に創刊され、この日は午前7時半から、渋谷・池袋・秋葉原などJR山手線ターミナル駅を中心に、約10万部が配られたようです。

中身の方はB5判約230ページで、江川達也さんの「坊ちゃん」(夏目漱石作)や「龍(ロン)」の村上もとかさん、「Y氏の隣人」の吉田ひろゆきさんら著名な漫画家13作品程度を掲載するほか、グラビアページもあり、お金を払って買っている週刊誌と何ら遜色ないような作りをしています。

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発行元はベンチャー企業の「デジマ」という会社ですが、これまたすごいことを考えたなぁ~と感心してしまいました(*^^)v

リクルートのフリーペーパー「R25」が創刊された時は、タダであれだけクオリティの高い雑誌が手に入るなんて・・・と結構衝撃的で、木曜日は各駅で「R25争奪戦」が巻き起こったりもしましたが、それが連載漫画だったら、「取り忘れちゃったらもう気になって仕方ない!」わけで、何が何でも毎週手に入れたくなりますから、メディアとしてはさらに強烈です!(^^)!

ガンボは、毎週火曜・水曜に首都圏約30ヵ所の駅で配布されるようですが、ガンボを求めて各駅をさまよう人たちが現れても不思議じゃありませんよね。

それを考慮してか、コンテンツは携帯やパソコンで見られるほか、有料で郵送も受け付けるみたいですが、さらにおもしろいのが、ストーリーを読者から募集したりなど、この雑誌がオープンソースの発想で作られている点です(*^^)v

このガンボのやり方は、新人発掘のしくみとしてもかなり有効ですし、媒体自体がテストマーケティングの場として機能しますから、人気の出たコンテンツだけコミック化するとか、キャラクターグッズを作るとか・・・かなりダイナミックな展開も期待できるわけです。

発行元がそこまでわかってやっているかどうかは知りませんが、このすごさに有名まんが家たちが気づいて、続々参加しだしたりしたら、本当におもしろいことになると思います。「まんが界に革命を起こしましょう!」なんて、大物まんが家を口説きに行ってみたい気もします(笑)。

こんな風に、もうこの分野では新しいことは出ないだろう、という業界でも、常に新しい発想で、なんかやる人が出てくるわけですから、世の中本当におもしろいですよね。
「コミック・ガンボ」の今後を期待を込めて見守りたいと思います(@^^)/~~~

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