ブログ「石原明の経営のヒント」

国会図書館でホームページ収集?!

最近ちょっとびっくりしたニュースがあるんですが、あの国会図書館が、インターネット上のホームページを収集しはじめたというのです!(^^)!国内で刊行されるすべての出版物は、納本制度に基づき、わが国における唯一の国立図書館である国会図書館に集められ、保存されるしくみになっています。

一般図書に限らず、小冊子や楽譜、地図やパッケージされた電子出版物などもその対象になっていて、国の機関の出版物はもちろん、民間の出版物も「発行者は発行日から30日以内に、1部を納入しなければならない」決まりになっているため、国会図書館には年間約110万点もの資料が集まり、巨大地下書蔵庫に収納されている資料は、3,000万点を超えているんだそうです。

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ところが近年、ネットの普及で出版物を取り巻く環境にも大きな異変が起きてきたわけです。例えば、これまで定期的に納本されてきた雑誌のうち、すでに300タイトルが紙媒体からネット上の刊行に変わったり、学術論文にも、参照文献としてURLが書かれているものが急増し、こうなるとそのホームページも保存しておかない限り、論文が何を論拠として書かれたものか分からなくなってしまうため、国会図書館側も相当危機感を募らせたみたいですよ。

そういった背景から、国会図書館でのホームページ収集事業は、平成14年度から実験的にスタートしていましたが、今年度からは、さらに本格的に取り組むようです。

といっても収集に当たっては、相当な手間がかかるのも事実で、独自で自動収集ソフトの開発を進めたりもしているみたいですが、文章や写真の著作権を確認するために、担当職員がそれぞれのホームページの管理責任者あてに1件1件「収集許諾依頼書」を送付し、許諾の回答があったものだけを収集・蓄積しているそうです。

企業がホームページを作ったら、国会図書館あてに届出をしないといけない・・・なんて時代はそんなに遠くないのかもしれませんね(@^^)/~~~

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