「オーディオブック」という新しい本のかたち
2007.03.13 08:07 written by ishihara カテゴリ:経営のヒント
最近「オーディオブック」が注目を集めているようです。書籍まるごと1冊の内容が音声で聴けるようになったわけですが、携帯音楽プレーヤーの普及とともに、この分野はますますの発展が期待できそうです。
これまでも、出版社が自社の本をカセットテープやCDに吹き込んだものはありましたが、アップルの運営する「iTunesストア」など急成長中の音楽配信サイトで、このオーディオブックのダウンロード版を扱い始めたことで、一気にすそ野が広がる感があります!(^^)!
アップルの日本法人によると、アイチューンズ・ストアで扱うオーディオブックは、昨年10月時点で、1万6千タイトルを超えたそうですが、そんな中で、昨年1月に起業した「ことのは出版」は、著作権の切れた夏目漱石の小説の朗読など名作や古典を手がけ、今では100タイトル以上ラインナップしているみたいです。
光文社新書も、この流れに積極的に乗ろうとしているようで、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」「頭がいい人、悪い人の話方」「ウェブ進化論」などのベストセラーを次々と音声化しています。
「本を聴く」なんて、一般的にはあまりなじみがないかもしれませんが、私はかねてから耳から聴く学習法にとても注目していて、私自身も良い講演の内容を繰り返し聴くなどの方法で、成果を上げた経験があります(*^^)v
そんな経緯もあって、今年の新刊『「成功曲線」を描こう。-夢をかなえる仕事のヒント-』のキャンペーンとして、音声ファイルをプレゼントしたりもしたんですが、音声ファイルを持っていれば、市販のソフトを利用して速聴もできますし、繰り返し聴いて、本の内容をまるごと自分の中に入れることができるわけです。
コンテンツの再利用という意味でも有効ですし、さらには「聴く」ことを想定した新たなコンテンツ作りが本格化すれば、もっと多くの人に受け入れられると思います。
取次ぎを通さない、新しい本の流通形態としても期待したいこの分野。今後のオーディオブックの進化に注目したいと思います(@^^)/~~~