『病院ブランド』の持つ可能性
2007.04.18 17:20 written by ishihara カテゴリ:経営のヒント
石川県七尾市にある恵寿総合病院を運営する特別医療法人財団・薫仙会では、自らの病院名を冠した健康関連商品の販売事業を立ち上げました。そのブランド名は「Keiju Healthcare(けいじゅヘルスケア)。今後、理事長直轄プロジェクトとして活動していく方針だそうです。
その第一弾として発売したのが、立山連峰のわき水を使ったペットボトル入りのミネラルウォーターです。ミネラル水製造の五州薬品からOEM供給を受けての販売だそうですが、病院が自らの病院名を使ったブランド商品を扱うのは、全国初!だそうです。
ミネラルウォーターに続いて、化粧品の開発にも着手していて、能登半島の海洋深層水を使った化粧品も近々販売されるとのこと。まずは、温泉旅館などを中心に販売していくそうですが、将来的には、ネット販売も視野に入れているようですよ。
現行の医療法では、特別医療法人は、収入の20%までは、収益業務や自由診療収入を得ていいことになっています。現在、同法人では、介護関連用品の販売、病院給食受託、ソフトの期間貸し(ASP)事業を展開中だそうですが、収入の1%強にとどまっているようです。
今回のブランド戦略は、医者・ドクター・病院といった言葉の持つ、「安全・安心」という消費者のベーシックな信頼を活用することができる上、同時に病院の知名度向上にもつながるので、収益面でも大きく貢献できるでしょう。
世の中には、健康関連や美容関連の商品は山ほどあり、埋もれていく商品も多い中、「病院」というブランドの持つ力はかなり期待できると思います。その価値に気が付いたこの理事長さんは、エライですよね(*^^)v
一度成功事例が出来ると、まねをして独自のブランド開発をする病院も次々現れるんじゃないかと思いますが、病院ブランド展開のゆくえにしばし注目してみたいと思います(@^^)/~~~