ブログ「石原明の経営のヒント」

寄生虫Tシャツが話題に?!

5月の爽やかな風の中、スーツを脱いでTシャツ1枚で歩きたいような陽気になりましたが、今日はちょっと変わったTシャツの話題に触れたいと思います。

目黒寄生虫館」という博物館があるのをご存じですか?寄生虫単独では、世界唯一の博物館だそうで、私は行ったことはありませんが、寄生虫の標本ばかり300点も並ぶさまは、まさに圧巻だそうです!(^^)!

s-Tshirts.jpg

そのミュージアムショップで販売されているTシャツが、密かな人気なんです。売れ筋ナンバーワンは、サナダムシTシャツ(2900円)で、黒字にクリーム色のサナダムシが立体的に浮かび上がるもの。デザインは一見平たいパスタのようにも見えますが、なんでも「さわり心地が本物そっくり」なんだとか(ーー;)

同じ絵柄のランチバック(1900円)や、背中に漢字で一文字『蟲(むし)』と大きく書かれたTシャツ(2900円)も、売れ筋だそうですよ。

そもそも、この目黒寄生虫館は、医学博士の故亀谷了(かめがいさとる)さんが私財を投じて創立したもののようですが、中目黒や祐天寺に程近い場所柄もあってか、99年にリニューアルされてからは、密かなデートスポットとして雑誌に紹介されたり、修学旅行生が訪れるケースもあるようです。

先日、「経営者会報ブログ」にも書いたのですが、最近は、「ダム」を見学に行ったり、はたまた「工場見学」なんかも、コアなファンに受けてますよね(*^^)v ニッチでディープなマーケットではありますが、いったんマニアたちに受け入れられると、彼らの間で勝手に情報交換され、マニアの輪がどんどん広がっていくんです。

この虫Tシャツも、来館者からの「おみやげがあればいいのに」という声を受けて作り始めたそうですが、今春、オダギリジョー主演の映画『蟲師(むしし)』が公開されたこともあって、“虫好き”の間で、なにかと話題になり、Tシャツの売れ行きも伸びたんだそうです。

こうしたマーケットは、規模としてはごく小さいものですが、『話題性』という面では、かなり効果があります。現にこのニュースも、新聞に結構大きく取り上げられてましたから(*^^)v 『広告宣伝費』と考えて、マニア向けの商品を開発してみる・・・といった発想をしてみると、案外おもしろいかもしれませんね(@^^)/~~~

経営コンサルタント石原明 公式サイト 石原明.com
経営次進塾
キクタス