ブログ「石原明の経営のヒント」

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?

かなり話題になった本なので、既にお読みになった方も多いと思いますが、お付きあいしている改善コンサルタントの先生が、「こんな本書きたかった・・・くやしぃ~」としきりにおっしゃるので、私も読んでみたところ、期待以上に良い内容だったので、改めてみなさんに紹介したいと思います。

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林 總(はやし あつむ)著
ダイヤモンド社・1,575円(税込)

最近ブームのように、「楽しく学べる会計の本」がたくさん出版されていますが、本書は、その中でも、経営者の視点を強調していて、会計の概念を学べると同時に、会社を経営するということ、さらに、効率的なマネジメントについて、とてもわかりやすく解説されています。

この本は、小説仕立てになっているんですが、父親の急逝で、アパレル会社を継ぐことになった社長令嬢が、信頼するコンサルタントから、会計の手ほどきを受けながら、傾きかけた会社を再建していく物語りを通して、学ぶべき内容が無理なく理解できるしかけになっています。

単なる「学問」としての会計ではなく、経営の現場で実際に起きていることを題材に学んでいきますから、難しい数字の羅列にとどまらず、会計学を生きた学問として、“すとん”と理解できると思います。

何も知らなかったお嬢様が、最後には、古参社員の陰謀を見抜くまでに成長するストーリーを通して、会計のイメージが変わる人もたくさんいると思います。経営の入門書としても、最適な1冊です(*^^)v

奇をてらったタイトルが、少し「売れ線」狙いで、かえって敬遠されていた方も多いかもしれませんが、会計と同時に、業務改善といった、地に足のついた経営の実学も同時に学べるので、気になった方はぜひ読んでみてください。

地味な内容の本も、企画しだいでここまで売れるという意味でも、興味深い1冊です。それにしても、タイトルに、こうも堂々と読点(、)が付いた本を、自分の本以外で初めて見ました。既存の枠を外して考えると、物事は限りなく広がりを見せるのかもしれません(@^^)/~~~ 

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