ブログ「石原明の経営のヒント」

第二の人生予備校?! 『おとなの予備校』開講

今春から団塊の世代が大量退職を迎え、数年前から各企業はこの市場を狙った戦略を打ち出しているようですが、先日新聞でおもしろい記事に目が止まりました。

その名も「おとなの予備校」。第二の人生予備校というコンセプトで、この7月から東京で開講するそうです。主なターゲットは団塊の世代の男性。定年後は「濡れ落ち葉」と疎んじられ、年金分割の導入で、熟年離婚にも直面しかねないと言われています。このセミナーでは、そんな人たちが「第二の人生」を幸せに過ごすために必要なことを教えてくれるんだそうです。

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  (・・・この写真はイメージです)

といっても、セミナーは生活に根ざした内容で、家事やおしゃれ、妻が喜ぶ旅行先、預貯金の投資術などのレクチャーを受けるみたいですが・・・(ーー;)

この企画は、家事手伝い業務などを手がける「クラッシー」が、大手予備校の「代々木ゼミナール」に持ち込み、タイアップ企画としてスタートするようですが、内容が異なる2つのコースを設け、毎週日曜日に90分の講座を各1コマずつ受講し、3ヶ月で終了するシステムです。

受講料は1回3,000円で、計36,000円。セミナーの内容うんぬんより、「学友」を持てることに大きな意味があるんじゃないかと思います。

以前、経営者会報ブログにも書きましたが、男性も何らかの趣味を持たないと、定年後には「ずっと家に居る」ような人生になってしまうものです。といっても、バリバリの会社人生で、趣味を持つような余裕がなかった方も結構いらっしゃるはずです。

趣味といっても、本当におもしろくなるには数年かかります。また、自分から趣味を探すというのは能動的な行動ですが、今まで何の趣味も持っていなかったかった方たちには、その前段階として、受動的な場が必要なはずです。そう考えると、この予備校がいいきっかけになるかもしれません。また、団塊の世代に向けての企業の社会貢献という意味でも、話題性があることは間違いありません。

このように、積極需要の周りには、「参加したいけどちょっと需要」みたいなものがあり、そのマーケットを上手にくみ取るとビジネスになるものなのです。この事例を参考にアイディアを絞ってみると、意外とおもしろい企画が浮かぶかもしれません(@^^)/~~~

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