ブログ「石原明の経営のヒント」

顔ちぇき!誰に似てる?

今、おもしろいWebサービスが流行っているようです。携帯電話で撮影した顔写真を送ると、「どの有名人に似ているか」を即座に判断してくれる『顔ちぇき!誰に似てる?』というサイトなんですが、今年4月のオープン以来、約3ヵ月ほどで利用者が3千万人を超したそうですから、大ヒットといえるでしょう。

携帯サイト運営のジェイマジックが開発したこの「顔ちぇき!」は、携帯電話で撮影した顔の画像をメールに添付し、専用サイト経由で送ると、芸能人や有名人、スポーツ選手など約1千人の画像データベースのなかから、最も似ている人を3人選び、たとえば「あなたの顔は谷原章介さんに63%似ています!」なんて教えてくれる無料のサービスなんです。

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この大ヒットを影で支えるのは、沖電気工業が開発し、これまでは、セキュリティーの分野で活用されてきた高度な顔認証システムだと聞いて、すっごく興味を持ってしまいました。

暗証番号などのかわりに、顔で本人であることを確認するソフトを使って、利用者から送られてきた顔写真から、目、眉、鼻、口などの位置や陰影の分布などを瞬時に測定し、データベース化した著名人の顔の表情と照合。早ければ、数秒程度で回答するしくみを作ったのです。

それも、会員登録もいらない無料のサイトにしたあたりに、かなりのビジネスセンスを感じます(*^^)v 

ビジネスには「これが必要だから」とか「より便利にしよう」みたいな方向性と「こんなこと出来たらおもしろいかも」という方向性があり、「技術」はそのどちらにも使えるわけなんですが、大きくブレイクするのは、後者の「おもしろさ」を追求する方なんです。

つまり技術は、タテ・ヨコ・ナナメ、すべてに使えるみたいなイメージなわけですが、技術開発をしている会社は、とてもまじめな会社が多いので、「便利なものを開発しよう!」テイストの考え方をする会社が多いようです。

研究開発には、莫大な資金がかかるものも多いので、同じ技術を「おもしろい」分野に使うことで、その資金が稼ぎ出せるようなしくみを作れれば本当にいいなぁ~、と思ってしまいました(*^^)v

この顔ちぇきは、技術開発のために立ち上げたサービスではありませんし、無料のサービスですから、主な収入源は広告料になると思うので、巨額の資金が稼ぎだせるわけではありませんが、この事例を参考に、開発系の会社が、技術の利用の幅を広げ、実験しながら研究費を稼げるしくみを作ったら、とてもいいことだと思います。

もちろん、自社だけで難しければ、アイディアのある企業とコラボレートするのもありですよね。ぜひ参考にしてください(@^^)/~~~

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