ブログ「石原明の経営のヒント」

夢をかなえるゾウ

久しぶりに笑える本に出会いました。もちろん「いい意味」で(*^^)v ちなみに、私にとって「おもしろい」というのは、最高のほめ言葉でもあるんですが、この本は軽いジェラシーを感じさせるほどのおもしろさで、まさに「やられたぁ~」って感じです(>_<)

みなさん「ウケる技術」って本をご存じですか? これも少し前に随分と話題になった本ですが、その著者である水野敬也さんが本書の著者です。彼には、私も何度かお目にかかったことがあって、以前から「才能のある方だなぁ~」と感じていました。

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まず「夢をかなえるゾウ」というタイトルとゾウの絵の表紙……笑えます。この一風変わったゾウ(名前はガネーシャといいます)は、インドから来た神様で、主人公のさえないサラリーマンに「成功哲学」を教える先生なんです。といっても、主人公の家にニートとして住みつき、ゲームをしては寝るだけ。著者自身も「たぶん、史上最悪のメンター(師匠)でしょう」と言っているほどです(笑)。

ところが、このゾウのガネーシャはたいそうなヤツでして、歴史上の錚々たる人物や、現役ではメジャーリーグで活躍する世界のイチローまでが、みんな彼の「弟子」だというのです。図らずもこのガネーシャに成功哲学を教えてもらえることになった主人公のサラリーマンは、かねてから数々の本やセミナーで成功哲学を学んできたものの、すべて3日坊主に終わってしまい、結局モノになっていない人物。

こんな主人公とゾウのガネーシャ(何故か関西弁をしゃべる)の「漫才」にも似た会話を通じて、物語りを読み進むうちに、いつのまにか「成功の本質」に触れるという、すばらしいつくりになっています。私は、ひそかに本年度の「本屋大賞」(ちなみに、昨年は東京タワーが受賞)を取るのではないか、とさえ思っています。

現に、ネットでも徐々に話題になってきているみたいですが、進化した情報化社会においては、商品でもサービスでも、もちろん書籍でも「内容のいいもの」は、特に広告宣伝にお金をかけなくとも、自然に広がっていくわけです。

しかし、こうした現象をどう見るかが大切です。ネット社会になって、「簡単にモノが売れる」ようになった側面も確かにありますが、私は、まったく逆の発想をしていて、そういう世の中になったからこそ、「モノやコンテンツのグレード」がますます大事になったのだと考えています。結局は「本物」を作れたところに軍配が上がるはずです(*^^)v

本当におもしろいコンテンツという意味では、水野さんの「ウケる日記」なんかも参考にしてもらうといいと思うんですが、私も彼から刺激を受けて、自社サイトのコンテンツを見直しているところです。みなさんが、この本にどんな感想を持つかもぜひ教えてください(@^^)/~~~

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