マラソン人気にフォーカスしたビジネス
2007.10.12 17:55 written by ishihara カテゴリ:経営のヒント
スポーツの秋、みなさんは最近何か運動をされてますか? このところ「マラソン」の人気が高いようで、それも女性ランナーが急増しているんだそうです。先日の経営者会報ブログでもホノルルマラソンの話題に触れましたが、世の中を注意してみていると、そんなトレンドにすばやく反応したビジネスが目につきます。
アシックスでは、今月1日からスポーツ用品店の店頭に設置したパソコンを使って、マラソンシューズの色や靴型などを自由に選べる「簡易オーダーサービス」を始めました。型や色など、9千通り以上の組み合わせが可能で、価格は税込で17,850円。この価格帯なら、結構オーダーする人がいるんじゃないでしょうか。
靴型は、細身・普通・幅広の3種類から選択することが可能で、靴底もクッション性や安定性の異なる3種類を用意。靴本体やひものカラーも選べて、かかと部分には、名前やチーム名などの刺しゅうを入れることもできるそうです。
シューズへのこだわりが強い上級者ランナーや、部活動、実業団などのチーム需要を見込んでいるようで、初年度で2千足の販売を目指しているとのことですが、団体需要というより、ウェアとカラーコーディネートした靴を履きたいといった、おしゃれな女性ランナーたちにウケそうな感じがします!(^^)!
この取り組みが好評なら、自社サイトを使ってエンドユーザーに直接販売する日も近いように思いますが、情報化社会の進化で、こんなふうにメーカーが直接エンドユーザーに販売し、生の声をマーケティングに活かすしくみも比較的簡単に作れるようになったわけですから、今後はますます、「経営者がいかにスピーディーに世の中の動きに反応するか」を問われる時代になるでしょう(*^^)v
そういえば、最近、神保町にある私の会社の近くにこんなスポットが登場しました。その名も「ランナーズステーション」皇居近くを走るランナー向けにロッカーやシャワールームを提供するサービスのようですが、「なるほどねぇ~」と思わずうなってしまいました。世の中のニーズを捉えるとは、まさにこんな感じです。
ランナーズステーションの運営会社は、「ランナーの溜まり場を作ることで、そこから新しいランニングカルチャーを育てたい」と考えているようですが、ネット社会だからこそ、同じ趣味や志を持った人たちが「リアル」に集える場を提供する、という方向性はかなり期待が持てると思います。この事例を参考に、この秋、適度に体を動かしながら、ぜひ「経営脳」もトレーニングしてみてください(@^^)/~~~