広告コピーってこう書くんだ!読本
2007.11.08 12:53 written by ishihara カテゴリ:おすすめ本の紹介
今月のおすすめは、コピーライターでクリエイティブディレクターの谷山雅計(たにやま・まさかず)さんの本です。彼の名前は知らなくとも、その作品は必ず目にしているはず。東京ガスの「ガス・パッ・チョ!」、資生堂・TSUBAKIの「日本の女性は、美しい。」、日本テレビの「日テレ営業中」などは、みんな谷山氏の仕事です。
当世をにぎわす天才クリエーターの谷山さんの本ですから、タイトルを見た瞬間「これ買わなきゃ!」と、久しぶりに衝動買いしてしまったわけなんですが、日頃目にする広告や企画の裏側って、そうそう覗けることはありませんから、そんな面からも、とにかく読んでて楽しい本でした!(^^)!
「クリエーター」なんて聞くと、私たちは「ひらめきや感性といった才能で生きている人たち」だと思い込みがちですが、彼いわく『スポーツ以上に論理的』なのだそうです。また、多くの人が「いつか自分にもアイディアが降ってくるかも…」なんて思っていたりもしますが、そんなふうにたまたま思いついたアイディアに頼っているようでは、決してプロとは呼べないということです。
たとえば、大阪のおばちゃんが、プロのコピーライターでも生み出せないような面白いフレーズを、ぽろっと口にすることってありますよね。しかしそれは「偶然」であって、同じことを何度も繰り返せるわけではないということです。プロとしては、クライアントの要望に応じて常にアイディアを出せないといけないわけですから、そこにはきちんとした理論構築があるわけで、本書ではそれをわかりやすく解説してくれています(*^^)v
私は常々「経営とは思ったとおりに儲けること」だと教えています。つまり「たまたま儲かっちゃった」は経営ではないのです。この本で言うところの「発想体質」を「経営体質」に頭の中で置き換えて読んでいただくと、十分企業経営にも活かせる本だと思いますので、ぜひ手にとってみてください(@^^)/~~~