ブログ「石原明の経営のヒント」

「ミシュランガイド東京版」いよいよ発売!

以前、このブログでも取り上げましたが「ミシュランガイド東京」が、いよいよ明日、発売になります。11月22日の発売に先駆け、各メディアでの報道もやや加熱気味です。

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ちなみに、このガイドブックの出版元は「日本ミシュランタイヤ」。日本語版と英語版があり、1冊2,310円です。果たしてどのくらいの部数を売り上げると思いますか? 初版発行部数は非公開のようですが、結構ミリオンセラーなみの売れ方をするのではないかと密かに注目しています。ちなみに、私は1冊買おうと思ってます(*^^)v

それにしても、フランスのタイヤメーカーであるミシュランが、パリ万国博覧会が開催された1900年に、ドライバーに向けて車の修理場所や宿泊・食事施設などを親切で教えてあげようとしたことからはじまったこのガイドブックが、こんなふうに絶大な権威をもつ存在になるとは、その昔誰が想像したでしょうか。

今や欧米を中心に21ケ国で刊行しているといいますから、ミシュラン社のビジネスの一部門としてしっかりと存在感を示しているばかりか、本業のタイヤよりもにわかにメディアの注目を集め、ミシュランのブランドイメージを牽引する役目まで担ってしまったようでもあります。

よく地方の企業でも、「周辺マップ」みたいなものを作っているところがありますが、簡単なパンフレットのようなものでも、やりはじめてみるとそれなりに大変なものです。ですから企業としては、そこに真剣に力を入れようとはあまり考えないと思うのですが、人があまりやろうとしないことに本気で努力を重ねると、こんなレベルまで行けるのだというよい事例ではないでしょうか。

しかし、ホットペッパーをはじめ、情報は無料化に向かって進んでいる世の中でもあります。この先もし、「無料でかつ信頼性が高い」メディアが登場したときに、単にお店から広告料を取って掲載しているような媒体は、行く先がなくなるのではないかと心配してしまいます。「情報の無料化」の波にのまれないためには、ミシュランガイドくらいの確固たる地位を確立する必要があるのかもしれません。

この東京版は、アジアでは初の刊行だですが、今回、最高の3つ星が8店(うち5店が日本料理)、2つ星が25店、1つ星が150店掲載されているようです。これまでのガイドには「星なし」の店も掲載されていたところ、この東京版にかぎってはすべての掲載店に1つ以上の星が付いたのだとか。

その理由を同社では「東京の飲食店のレベルは高く、食材の質や料理技法、長く続く伝統などに敬意を表し、すべてに星を付けた」と話しています(^_-)-☆ 普段暮らしているといつのまにか慣れてしまいますが、世界レベルで見ても、東京という街は本当にすごい街だと思います。

そういった意味でも、海外からの評価を得ることで、日本人が自国の良さに気づき、誇りを持って文化レベルを上げていくようになれれば、このミシュランガイドもますます意味のある存在になるのではないか・・・などと思ってしまいました。それはともかく、経営者には、ある意味「ミーハー心」も必要なので、旬な話題は常にチェックしておいてくださいね(@^^)/~~~

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