ブログ「石原明の経営のヒント」

リクルートのDNA-起業家精神とは何か

あのリクルート創業者である江副浩正さんが書いた貴重な本です。『自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ!』という社訓を持つリクルートという会社の底力を、この本からつくづく実感させられました。

最近の傾向として、本がだんだん“お手軽”なものへと変化し、読んでお腹にズッっとくるような中身のある本が少なくなったことを嘆かわしく思っていたのですが、この本は久々に手ごたえを感じる本でした(*^^)v


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リクルートという会社は、一企業として世の中に与えた影響が非常に大きい会社です。その創業者である江副氏は、「文章で人を動かすということ」を生でやった人でもあるのですが、どうして文章を書こうと思ったかについて、「僕は口下手だから、話しより、文章を書いた・・・」と話していたことにちょっと感動してしまいました(*^_^*)

企業を大きくしようとするなら、「口文化」から「文章文化」に早々に切り替えることが必要です。最初から、会社規模を15人~20人までにしかしないと決めているなら口文化のままでもいいでしょうが、100人単位で増やすことを目指しているなら、文章化することはとても大事です。

経営理念はもちろんのこと、各種の業務マニュアル、会議の議事録や稟議書など、会社の中に「文章文化」がなければ、企業は決して継続的に発展できません。ですから、ある時期、成長のスピードを抑えてでも、文章文化を作ることが大事なのです。

リクルートが文章文化に秀でた企業だったからこそ、江副氏が退いた後も、その文章が生き続け、人を育てることができたのです。江副氏が何を考え、どうやって社員の気持ちをひとつにしたのか、社員のやる気をどのように引き出したのか、経営理念や姿勢をどうやって社員に伝えたのか・・・その答えがこの本の中にあります。

経営というものを深く考える意味でも、ぜひじっくり読んでみてください(@^^)/~~~

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