アニメ「らき☆すた」で町おこし?!
2008.01.19 12:20 written by ishihara カテゴリ:トレンドウォッチ
今年のお正月、みなさんは初詣に行かれたでしょうか? このお正月に、昨年より参拝客を17万人も増やした神社があります。その神社とは、埼玉県鷲宮市の鷲宮神社。この神社では、正月三が日の参拝客が、昨年の13万人から約17万人も増え、30万人に達したそうです。
なぜ、この神社の参拝客がそんなに増えたのかと言うと…・・・実は人気アニメ「らき☆すた」のおかげだというのです。
「らき☆すた」とは、女子高生の日常を描いた人気4コマまんがですが、主人公の双子姉妹がこの鷲宮神社に住むという設定で、昨年アニメ化されました。この人気に目を付けた鷲宮商工会が、「らき☆すた」を使って町おこしをしようと呼びかけたというわけです。
版元である角川書店の許可を受け、同商工会加盟店がアニメにちなむ商品を製作し、販売を始めました。なかでも、昨年12月から売り出された「キャラクター入り絵馬型のストラップ」は、6700個が即日完売!全国から購入希望者が殺到し、しばらく生産が追いつかない人気ぶりだったようです。
この年末年始も商店街では、通常の商品に加え、作者描き下ろし限定ポスターやアニメキャラクターのおみくじ入りクッキーなどを販売したほか、神社前にある「大酉茶屋わしのみや」では、作品にちなんだメニューを揃えたりしたみたいです。
また、作者や出演する声優たちによる神社への公式参拝イベントを開催したり、歳末セールでは「らき☆すた」のキャラクターをあしらったスクラッチカードを作るといった取り組みが功を奏し、年末年始1ヶ月間の経済効果は、概算で2000万円を超えたとも言われています(*^^)v
私は、昨年から「まんがの持つ可能性」について随分と語ってきましたが、こんなふうに町おこしまで成功させてしまうパワーを見せつけられると、もう経営者も「私はまんがは見ないから…」などと悠長なことを言っているわけにはいきませんね。
今年はぜひ自分の“アンテナ”を高くし、たとえ自分があまり興味を持たない分野からでも、“経営のヒント”を掴んでいってください。そうした感性が身につけば、経営はどんどん簡単になっていくはず。このブログが、少しでもお役に立てばうれしいです(@^^)/~~~