ブログ「石原明の経営のヒント」

バブル再来?! 入浴剤で「おもしろ買い」マーケット広がる

100万円を浮かべたバスタブで入浴できるという、なんとも“バブリー”な商品が登場しました。玩具メーカーのバンダイが今月半ばから販売を開始したのは、その名も『バブリーバブルバス』。「お札風呂」でセレブ気分を味わえるという入浴剤です。

価格は10枚入りで250円。全国のコンビニエンスストアで先行発売し、3月からは大型雑貨店やドラッグストアでも販売を開始するそうです。

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これは紙状の入浴剤に、「拾萬円(10万円)」の文字と福沢諭吉をイメージしたキャラクターをデザインしたもので、浴槽に10枚浮かべると、「100万円のお札風呂」に入っている気分になれるのだとか…。よく考えましたよねぇ~(*^。^*)

このお札は、お湯につけてから1分程度で溶けてなくなり、その後はシャワーなどでお湯の表面を泡立てると「泡風呂」に変身するそうです。1度に2つのお風呂が楽しめる上、ヒノキ風呂の香りをつけることで、さらに高級感を追求したといいます。

ちょっとおもしろい入浴剤の話題は、以前「経営者会報ブログ」でも取り上げたことがありますが、入浴剤のように成熟した市場でも、こんなふうにおもしろい商品が登場すれば、思わず買ってみようかな、なんて思っちゃいますよね。ちょっとしたプレゼントにも最適です♪

私は、こうした需要を「おもしろ買いマーケット」って呼んでいます(*^^)v その商品が必要だから…という理由ではなく、ただ「おもしろい」から買ってしまい、しかもそれを「誰かに自慢したい」みたいな…実に感覚的な消費行動のことです。

思わず「誰かに自慢したい」という感情が起きてしまうところが、「おもしろ買いマーケット」の大きな特徴で、メーカーから頼まれたわけでもないのに、使った感想を周囲の人に話したり、ブログに書いたりするわけです。ここからヒット商品が生まれやすいというのもうなずけますね。

日用品や美容関連商品など、成熟した市場ではとくに、この「おもしろ買いマーケット」を狙った商品開発を進めるべきだと思います。この事例を参考に、ぜひアイディアを絞ってみてください(@^^)/~~~

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