ブログ「石原明の経営のヒント」

KY式日本語

ちょっと面白い本を見かけたので買ってみました(*^^)v 今ではすっかりおなじみの「KY」などの略語を解説した本なんでです。この「KY」の意味、もちろんご存じですよね? 「空気が読めない」ことを表した略語です。

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この本には、他にも「JK=女子校生」「PK=パンツ食い込む」「MHZ=まさかの匍匐(ほふく)前進」など、いったいどんなシーンで使うのだろう?と首をかしげたくなるような略語もずらっと並んでいるのですが、1年後にこの中からいくつの言葉が残っているかな・・・なんて予測するのも、また違った楽しみ方かもしれません。

私は、「言葉はブランド」だと定義しているのですが、その言葉を聞いただけで、“世界観”までがしっかりイメージできるようなら、その言葉は浸透し、世に残っていくのだと思います。その点では、「KY」という言葉は、「空気が読めないシラっとした感じ」を、巧みに表現しているように感じますから、きっとこの「KY」は、日本語として定着していくのではないでしょうか…。

もちろん、「こんなの日本語じゃない」と、近年の日本語の乱れを嘆いている大人も多くいると思いますが、本書の著者である北原保雄氏(国語学者・言語学者であり筑波大学前学長)は、「(功罪の)『罪』の面さえしっかり認識しておけば、KY語はとても楽しい語である」としているのが印象的です。

「PTA=パトラッシュと歩いた」「ATM=アホな父ちゃんもういらへん」などというちょっと笑える略語の羅列を見るうちに、つい自分でも何かイケてる略語を作れないかな…なんて考えてしまうのは私だけではないはず。特に「略語」は「仲間うちでしか通じない」ところに、また面白さがありますよね!(^^)!

ちなみに、世に言う「ブーム」とは、「知ってる人と知らない人がいる」という、“情報格差”から生まれるものなんです。「これ知ってる?」→「えー知らない!何それ??」という会話の連続が「ブーム」を生み出すわけです。

そう考えると、「KY式日本語」が大ブレイクした理由もわかる気がします。この本を参考に、あなたの会社でしか通じない略語を考えてみるのも、意外と楽しいかもしれません。そういえば、DVDか何かのCMで、「KY=今年もよろしく」って使ってましたよね(*^^)v

流行にはみんなが反応するので、すかさずDMのキャッチにするとか、広告の見出しにするとか…店舗なら、「今ならキャンペーン期間中、抽選で30名様に『KY辞典』さしあげます」なんてやると反応取れるかもしれませんね。イケてる経営者なら、ぜひ、リアクションして欲しいところです(@^^)/~~~

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