島耕作がついに「社長」に!?
2008.04.07 08:22 written by ishihara カテゴリ:おもしろ企業・商品
日本一有名なサラリーマン「島耕作」が、連載26年目でついに「社長」に就任するようです。 講談社の「モーニング」で『課長 島耕作』がスタートしたのは1983年のこと。その後シリーズは、『部長 島耕作』『取締役 島耕作』『常務 島耕作』『専務 島耕作』と成長を遂げ、とうとうこの5月下旬発売の号からは『社長』にまで上り詰めるというわけです(*^^)v
島耕作は、原作者の弘兼憲史氏と同じ1947年生まれの現在60歳という設定だそうですが、1970年に初芝電産に入社し、83年に宣伝課長、92年に総合宣伝部長、そして、02年に取締役、05年に常務、06年に専務に就任と、順風満帆なサラリーマン生活を送ってきた人物です。途中、子会社への出向や左遷なども経験したものの、現在は中国やインド、米国など世界を股にかけて活躍しています。また“モテル男”としての定評もかなり…。
今や、この漫画は、団塊の世代への熱烈な応援歌と化しているわけですが、実は、原作者の弘兼氏自身が、松下電器のサラリーマンを経験した人物だけに、その経験が絶妙にストーリーに生かされていることも、人気を呼んだ一因のようです。ビジネスにかかわる悲喜こもごものドラマに加え、経済や政治の情勢、社内の派閥抗争なども作品に盛り込み、田原俊彦主演で映画化、宅麻伸主演でドラマ化もされています。
さらに、今年3月には、ニンテンドーDS用のソフト『課長 島耕作DS デキる男のラブ&サクセス』がコナミデジタルエンタテインメントから発売されました。ゲームでは、仕事を優先する父に反感を持つ新入社員の主人公が、島耕作のアドバイスで「初芝電産」に入社、多くの同僚と共に仕事をこなして、社会人として成長するオリジナルストーリーが描かれているようです。
ビジネススキルやマナーの問題をこなし、島耕作が「当時のオレよりもよっぽど優秀じゃないか!」などと評価していきながら、3つの部署を経験する間に昇進を目指すという展開です。ビジネス問題で好成績を収めるとヒロインとのロマンスが進展するという設定で、「ビジネスキャリア検定」や「ビジネス実務マナー検定」の問題も収録し、なかなか充実した内容になっているみたいです。
それにしても、26年間も人々に愛され続けるストーリーって…相当すごいことですよね。「コンテンツの時代」などと叫ばれて久しいですが、人気のあるまんがは、本当に強烈なコンテンツだと思います。ひとつのまんがが、ドラマになり、映画になり、ゲームになり…こうして改めて考えてみると、「まんがのクリエーティビティ」には、敬意を表さずにはいられません。
今後のストーリー展開に期待しつつ、果たして、島耕作が「社長」としてどんな手腕を発揮するのか!とくと拝見させていただこうと思います(@^^)/~~~