ブログ「石原明の経営のヒント」

かっぱえびせんのCMソングをあのケミストリーが!?

カルビーの「かっぱえびせん」と聞けば、思わず「やめられない♪とまらない♪」というCMソングを口ずさんでしまう方も多いと思いますが、その「やめられない♪とまらない♪」を、人気デュオ「CHEMISTRY(ケミストリー)」が歌うCMが、明日14日(月)から放映されるそうです(@_@;)

まさかケミストリーがカッパえびせんの歌を歌うなんて・・・誰も想像だにしなかったでしょう。この“ミスマッチ”にびっくりすると同時に、誰もが知っているCMソングを、ケミストリーがアカペラに近いかたちでとってもカッコよくはもっているのには、正直2度びっくりします。

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*画像をクリックすると曲が流れます♪

このところ、CM業界では、あの「ソフトバンク」のCMに話題が集中し、CM制作各社は「それを超えるもの」をどう作ればいいのか…きっと頭を抱えていたと思うんです。他社にこれだけグレードの高いCMを作られると、制作会社は、「それに勝るもの」を企業から要求されますし、また、ユーザーの高感度の基準もどんどんあがっていますから、実はかなり難しい状況になっていたはずなんです。

それに「CM」は、ただ作品のグレードが高ければいいというものではなく、企業の好感度を上げると同時に、その商品の「売り上げ」も上げなければなりません。業界全体にハードルの高いチャレンジが要求されていて、関係者が会議室で“うんうん”とうなる様子が浮かんでくるくらいです。

で、私は「次にどんな手でくるか」「どうやってこのハードルを越えてくるか」と注目していたわけなんですが、このニュースを読んで「そうきたかぁ~」と思わずうなってしまいました(>_<) これはなかなかセンスいいですよね。久しぶりに、「これエライ!!誰が作ってるんだろう!」とすごく興味を持ちました。

ケミストリーを起用しようなんて、いったい誰が思いついたんでしょうか…。この企画は、彼らの実力が「本物」であればこそ意味をなすもので、このミスマッチによって、「大人が真剣にやる遊び」みたいな面白さが前面に出るのです。その面白さに、まずは「メディア」が食いつきました。「あの“国民的CMソング”をケミストリーが歌う」と大々的に報道したのです。

「やめられない♪とまらない♪」が「国民的CMソング」だなんて…最高の賛辞ですよね。それもカルビー自身の発言じゃありませんから、なおさら波及効果が高いわけです。今後、この曲は「国民的CMソング」として、他と一線を画すことは間違いありません。これだけを考えても、もう相当の成果を上げているわけです(*^^)v

明日からの放映がスタートすれば、今度は消費者たちの間で、「これ知ってる?」合戦が始まることでしょう。こんなふうに「ブーム」とは、メディアとマーケットが互いに面白がって乗っかっていくような空気から生まれていくものなんです。このCMには、十分その兆しを感じます。このCMがどこまでブレイクするか、そして他社は次にどんな手で、これを超えてくるのか…楽しみながら注目していきましょう(@^^)/~~~

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