ライダー御用達!部屋とガレージを一体化した賃貸物件
2008.04.24 22:46 written by ishihara カテゴリ:発想転換のツボ
今年3月に、京浜川崎インターのそばにオープンした賃貸マンション「BelleFace武蔵新城Garage」。ライダーたちの間ではかなり話題になったみたいですが、その名のとおり、56世帯の全部にバイク専用のガレージを設け、『バイクとの共生』を前面に打ち出したマンションなんです。
建物には、バイクと一緒に居住階まで上がれるような大型エレベーターが完備されていて、バイクを押してもすれ違えるほど廊下も広く作られているそうです。すべてのガレージは部屋の横にあり、シャッターを開けてバイクをしまうわけなんですが、部屋からもガラス越しにバイクが眺められる作りになっているのだそうです(@_@;)
こんなマンションに暮らせば、誰に気兼ねすることなく、バイクの整備に存分な時間を費やすこともできますし、ときにはうっとり愛車を眺めながらグラスを傾ける…なんて、夢のようなライフスタイルが実現するわけです。敷地内には、バイク専用の洗車場を設けるなど、まさに至れり尽くせりのようですよ。
分譲住宅ならともかく、「賃貸」でこんなこだわりを前面に出した物件が登場していることに、ちょっとびっくりしてしまったんですが、気になって調べてみると、「こだわり賃貸」は、私の想像以上に進んだマーケットでした。
バイク共生型マンションの先駆けは、2006年に東京練馬にオープンした「ライダーズマンション練馬」という物件です。店舗ビルの上をバイク愛好者向けのマンションにしてるのですが、全40戸のうち、常に9割程度は埋まっているみたいです。
そのほかにも、「ペットと暮らせる」物件はもちろんのこと、今や「一番欲しい家電」にも上げられる「大型プラズマテレビ」をはじめから備え付けたマンションや、建物内に親子連れで楽しめるカフェや保育園を設け、「子育てしやすい環境」に特化した物件も登場しています。
マンションオーナーとしては、その入居率が気になるところですが、今のところいずれの物件も好調な滑り出しを見せているようですよ。今や「誰でもどうぞ!」的な発想では、借り手のハートを掴めないのかもしれません。
要は“発想の転換”です。最初からターゲットを絞り、そこに向かって設備やサービスを整えることで、確実に「話題になる」マンション作りが実現するのです。さらに、マンション自体が、同じ趣味を持つ人たちの大切な『コミュニティ』に育っていく可能性もあります。まさに“今っぽい”展開ですよね(*^^)v
あなたがもしマンションオーナーなら、どんなコンセプトを打ち出しますか?このゴールデンウィークにでも、あれこれ発想し、ぜひ“経営脳”を鍛えてみてください(@^^)/~~~