ブログ「石原明の経営のヒント」

ネットでお墓参り!?

お盆を迎え、故郷に帰ってお墓参りをする人も多いかと思いますが、今や「ネット」でお墓参りができるようになったみたいです(@_@;) 茨城県牛久市にある「ひたち野御廟(ひたちのごびょう)」では、後継者(お墓を代々守る子孫)に恵まれない方、生涯独身の方などを対象に、永代供養のシステムをつくりました。ネットでお線香をあげたり、鈴を鳴らしたりすることもできるんです。ちょっとびっくりしてしまいますよね。

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また、東京都日野市の「アイキャン株式会社」でも、実際の墓石の写真や故人の戒名、生前の趣味などの情報を登録し、ネット上に「バーチャルなお墓」をたてるサービスを展開しています。別途オプションで、生前の歌声や会話など故人の「音声」も登録できるうえ、お参りする人は、本物のお墓参りのように、柄杓(ひしゃく)を使って墓石に水をかけたり、マウスを使って花や酒、線香などを供えたり、さらにはお経をあげることもできるんです。


一般公開されているお墓には、親戚縁者じゃなくとも自由にお参りすることもできますし(誰もお参りに来てくれない実際のお墓よりよっぽどいいかもしれません...)、ネット上にお墓があれば、世界中からいつでもお参りできるわけです。実際、アメリカ留学中の孫娘が亡き祖父の命日に「お墓参り」するなんて例もあるみたいですよ!(^^)!

気になる費用は、登録料が3150円(初年度のみ)で、年会費は2100円。2008年3月現在、200件近い登録があったといいます。まだまだ、こうした「ネットでのお墓参り」が主流になるとは思えませんが、ネットは物理的な距離を超えられますから、月命日ごとに故人を偲ぶきっかけとして利用するには、とてもいい手段かもしれませんね。

一方、今年(2008年)4月に、「QRコード付きの墓石」の販売に乗り出した会社もあります。山梨県甲府市の墓石メーカー「石の声」では、これまで鏡の反射を使って納骨室内を見ることができる墓石「供養の窓」シリーズを展開してきたそうですが、その「墓内部を覗く扉」の内側にQRコードを貼り付けることを思いついたのです。

QRコードには専用のURL情報が入っており、携帯電話で読み取ってアクセスすると、故人の画像などを見られるようになっているのだとか。「なるほどねぇ~」って感じですよね。こんなふうに、お墓参りひとつとっても「ネットとリアル」を上手につないだ企業だけが生き残れる時代になったのかもしれません。

このお盆には、ぜひご先祖様をお参りし、故人を偲びつつも、次世代のビジネスに思いを馳せてみるのもいいかもしれません(@^^)/~~~

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