面白いことをとことんやれば「起業」は必ずうまくいく。
2008.11.16 16:00 written by ishihara カテゴリ:おすすめ本の紹介
今月のおすすめ本は、「経営者にはぜひこういう本を書いて欲しい!」と、常日頃から私が思っているような理想的な本に出会えたので、この本に決めました。あのフレッシュネスバーガーの創業者、栗原幹雄社長の著書です。
この本を知るきっかけとなったのは、当社で編集を担当してくれているライターの大島七々三さんが本書にかかわっていたことだったのですが、今どきのビジネス書とは明らかに一線を画すようなつくりの本に出会い、ちょっとうれしくなってしまいました(*^^)v
みなさんもたくさんのビジネス書を読まれると思いますが、最近のビジネス書、どう思います? ノウハウの公開に偏ったものや、"売る気マンマン"の企業出版のようなものが多く、著者や経営者の人間性や人柄が伝わってくるような本って、すごく少なくなってしまいましたよね。
その点、この本は、栗原社長の人柄や考え方がとてもよく伝わってきて、読み進むうちに、なんだか温かい気持ちになれました。以前、タリーズの松田孝太社長が『すべては一杯のコーヒーから』という本を出してファンの心を掴みましたが、純粋な内容の本は、いつの時代も読者に新鮮な感動を与えてくれるものです。
もちろん、ただ単に心温まるエピソードばかりでななく、「経営のヒント」も満載です。栗原氏は、以前、「ほっかほっか亭」の創業に参画し、たった4年で1,000店を突破する大企業に育て上げた人物でもあるのですが、現在は、国内外のフレッシュネスバーガー210店舗の管理運営をわずか30人のスタッフでこなしているそうです。
自らも常に"遊びゴゴロ"を忘れず、仕事が遊びで遊びが仕事...みたいな感じなのですが、そんな日常を送っているからこそ、本当にお客さんが「何を欲しがっているのか」を見極めることができるのだと思います。
これからしばらくの間は、日本のみならず世界のマーケットで"不況"ムードが漂うと思われますが、そんななかでも「欲求市場(これじゃなきゃ絶対ダメ!みたいなマーケットです)」を確実に狙っていけば、われわれ中小企業でも十分勝っていけるはずなのです。
この本の随所から、ぜひそのためのセンスを盗んでください(*^_^*)
おそらく栗原社長は、本を出版することで、FC加盟店を増やそうとか、フレッシュネスバーガーの売り上げを上げようなどという気持ちは、みじんも持ち合わせていないのだろうと思います。純粋に読者に対して、価値ある情報を教えてくれているのです。
世の中の流れからいっても、ちょっとめずらしいタイプの本だと思います。ぜひ一度、手に取ってみてください(@^^)/~~~