ブログ「石原明の経営のヒント」

ゲームで体験『もしも!? 裁判員に選ばれたら・・・』

来たる2009年の大きなニュースのひとつとしては、いよいよ5月21日に「裁判員制度」が施行されます。すでに裁判員候補者には通知が届き、「どうやって断ったらいいの?」という声なども多く耳にするようになりました。

この制度には大きな意味があるので、初めから「断る」前提ではなく、ぜひ制度そのものの内容を良く知っていただく必要があると思うのですが、そんななか、タカラトミーは先月「ニンテンドーDS」向けソフトを発売しました。

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同社の「もしも!?」シリーズの新作として発売されたのは『もしも!? 裁判員に選ばれたら・・・』(5,040円)というソフトで、プレーヤーが裁判員となり、裁判を疑似体験できるというわけです。

ゲームは「裁判所からあなたあてに1通の封筒が届きました」という場面から始まり、裁判員になるための手続き、起訴状の朗読、検察側・弁護側の冒頭陳述、論告求刑・弁論など・・・実際の流れに沿って、裁判が進んでいくのです。

ゲーム開発者も「流れを事前に理解すれば、実際に裁判員に選ばれても、より裁判に集中できる。ゲームで制度を支えたい」と話していますが、このように、わかりにくい制度を広く理解させる必要がある場合など、「ゲーム」というメディアには、限りない可能性を感じます。

もちろん、書籍やDVDなどの映像にも、それぞれ特有の役割があるとは思いますが、体験しながら自分で「考える」必要に迫られる「ゲーム」を通してなら、より納得しながら理解を深められるのではないでしょうか。

ゲームソフト大手の「カプコン」でも、昨年(2007年)出したDS向けソフト「逆転裁判4」(2,100円)に裁判員制度の要素を取り入れたこともあって、単体ではシリーズ中最高の50万本!全シリーズ累計で320万本の販売実績を残し、今も販売数を伸ばしているようです。

情報化社会も進化し、これまでお役所が作ってきたようなありきたりの小冊子などには、誰も興味を示さない時代になりました。経営者はそのことをよくわかっておく必要があると思います。

ゲームを作れとはでは言いませんが(笑)、自社の商品やサービスの訴求の仕方にも、どうやらひと工夫必要な時代になったようですね(@^^)/~~~

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