ブログ「石原明の経営のヒント」

世界が注目!? 間 寛平のアースマラソン

今、間 寛平(はざまかんぺい)さんが世界1周にチャレンジしているのをご存じでしょうか? 「アースマラソン」と銘打って、昨年(2008年)12月17日に大阪をスタートし、今年元旦には千葉・鴨川からヨットで太平洋横断に出発しています。

この後、米大陸、太平洋、欧州大陸、アジア大陸を経て、帰国は2011年の予定だそうですが、この「アースマラソン」の公式サイトでは、YouTubeの最新動画が見られるようになっていることもあり、ネット界からも俄然注目されるイベントになっているんです。

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公式サイトにアップされる動画コンテンツは、非営利目的ならコピーして自由に使える「クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンス」を採用しているのも画期的ですが、そのおかげで個人のブログにも自由に引用できるため、その情報の広がり方はハンパじゃないんです(@_@;)

そんなにおいを嗅ぎつけたのか、吉本興業、日本テレビ放送網、電通が運営するこの「アースマラソン」には、スポンサーとしてトヨタ自動車、KDDI、大塚製薬など、そうそうたる大企業が名を連ねています。

注目すべきは、これまでネットとは対極にあったテレビ局までが積極的に乗り出しているところで、「電波少年」シリーズで有名な日本テレビの名物プロデューサー土屋敏男さんは、自社がしかけた「第2日本テレビ」と比較して、とてもおもしろい発言をしています。

彼は、ネットの特性を生かす最高のコンテンツは『毎日変化するもの』と『インターナショナルなもの』と考えていて、その素材を日々探していたんだそうです。だからこそ、寛平ちゃんから「アースマラソン」の構想を聞いたとき、まさにビビッツ!ときて、タッグを組んだというわけです。

そういう意味ではマラソンは真の「グローバルコンテンツ」で、現在のサイトは日本語と英語によるものですが、今後、フランス語、スペイン語、中国語のサイトも加わる予定だそうです。日本のコンテンツがこんなふうに世界に向けて発信されるって、なんだかうれしいですよね(*^^)v

じつは、このイベントには2016年のオリンピックの東京招致というもうひとつの役割があり、招致委員会もスポンサーになっているようですが、それはともかく、ネットの普及で一人の人間が"大きな力"を持てるようになったことだけは間違いありません。

特に、サブプライム問題以来、世界経済は凍り付いているわけですが、こんな時代にはなおさら、人の心は原点に戻りたがり、夢や感動を追い求めるのかもしれませんね。寛平ちゃんの奮闘ぶりを見ながら「一緒に頑張ろう!」と励まされる人も大勢いると思います。

こんなふうに、進化した情報社会とは、世界が個人の夢や純粋さを応援しやすい時代ともいえるのです。これは、企業に当てはめても全く同じで、「自分だけ儲けよう」みたいなことを考えている企業は、まもなく消えてなくなるかもしれませんよ。

私たち企業も、夢や純粋さを持ってこそ、お客さんから本当に応援してもらえるというものです。・・・と、「アースマラソン」を見ながらついいろいろなことを考えてしまったわけですが、今後もいろんな意味で、この「アースマラソン」に注目していきたいと思います(@^^)/~~~

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