ブログ「石原明の経営のヒント」

社長、曰く。-全国2500社の社長さんたちの「座右の銘」-

今回ご紹介するのは、Canon(キャノン)の新聞広告シリーズ『社長、曰く。』に掲載された、全国2500社を超える経営者の方の「座右の銘」を集めたおもしろい本です。

聞くところによると、そもそもこの企画は、キャノンがプリンターの販促を兼ねて始めたもので、優良企業の社長さんたちの言葉を自社のカラープリンターで出力して額に入れ、「こんなに綺麗にプリントできるんですよ!」とアピールし、「どこかに飾っておいてくださいね」⇒「できたら、プリンターを買ってください!!」というストーリーの企画だったみたいです。

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それを幻冬舎が目ざとく見つけ、「編纂委員会」なるものを設立して出版された本なのです。この本を紹介してくれたのは、私の顧問先でもある名古屋の日本インフォメーション株式会社の深井貴伸社長なのですが、深井社長の座右の銘『わくわくドキドキ、面白おかしく。』も、190ぺージに掲載されています(*^^)v

さらに注目すべきは、本書に掲載されている社長さんたちの会社は、サブプライム問題などものともせず、ここ3年間、収益を上げ続けている会社ばかりなんです。そういった会社を全国で2500社以上集め、都道府県別に、業種・創業年数・社長のフルネーム・年齢・社長歴・休日の過ごし方・血液型とともに「座右の銘」を紹介しているわけですから、言うなればこの本は「地域別優良企業名簿」みたいなものですよね。

たとえば、掲載企業をリスト化し、そのリストに向けて一気にDMを出すとか、「社長の『座右の銘』に感動しました」なんていうアプローチでトップ営業がかけられたりもする・・・そんな話をして、深井社長とかなり盛り上がりました(笑)。 そう考えると、1575円という値段では申し訳ないくらいの、ものすごく価値ある本ですよね(*^_^*)

もちろん、内容もすごく良くて、さすがに優良企業の社長さんだけあって、その「座右の銘」もかなりおもしろくためになるものばかりです。

「真実は細部に宿る」
「前があるから前をみる」
「無理も10回やればふつうになる」

などなど、おもわず反応してしまう言葉の連続なんです。

読むというより、「見る」って感じに近い本ではありますが、「ハートに響く言葉」ってどんな感じなのかを掴むヒントにもなりますし、経営理念をつくるのにも、かなり参考になると思います。興味のある方は、ぜひ手にとってみてください(@^^)/~~~

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