ブログ「石原明の経営のヒント」

テレビを見ながら何をする?

最近テレビ見てますか? 春の番組改編で、今週あたりから新番組もいろいろ始まりましたが、今や、テレビの見られ方も随分と変わってきたようです。じつは、とても興味深い調査結果があるんですが、この調査で「テレビを見ながらすること」の第一位はいったいなんだと思いますか?

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ひと昔前なら、断然「ご飯」でしたよね。ところが、スカパーJSAT株式会社が発表した「現代テレビ考2009」によると、なんと!約7割の人が「テレビを見ながらすること」として『インターネット』を挙げているんです(@_@;) 

これは、今年(2009年)1月4日から2日間にわたって、首都圏と関西の成人を対象にネットで行った調査結果なんですが、回答のあった1040人のうち、「テレビを見ながらすること」(複数回答可)として挙げたのは「パソコンでネット」が67.3%でトップ。「携帯電話でネット」を含めると69.6%にのぼり、2位の「食事」62.3%を引き離した格好になりました。

続く3位は「ごろ寝」の31.9%、4位が「料理」で25.8%、5位の「晩酌・お酒」23.0%と続きます。それにしても、首位が「インターネット」とは、ちょっとびっくりしませんか? もちろん、ネット調査ならではの結果かもしれませんが、テレビを見ながらネットするのは、特に男性が目立ったそうです。

同社では、「帰宅してまず、テレビだけでなくパソコンのスイッチを入れるのが習慣となり、結果的にテレビを見ながらネットをしているのでは」と分析していますが、民放連研究所が首都圏の15歳~69歳、600人に行った調査でも、パソコンを使う人の3人に1人が「テレビを見ながら使う」と答えているようですよ。

この調査結果をどう見るかは人それぞれだと思いますが、ということは、テレビドラマで主人公が訪れた場所をすぐに検索したり、CMを見て気になった商品を詳しく調べたり・・・みたいなことが、家庭でふつうに行われてるってことですよね。

こうしたふつうの人々の行動の変化を、経営者たるもの、決して見逃してはなりません。最近つくづく思うんですが、情報化社会が進み、人と生(なま)に接する機会が減っているせいか、本当の意味で「人間」をわかってないビジネスマンが増えてきていると思うんです。

本来、良質な商品やサービスは、使い手である「人間」を良く知っている人にしか開発できないはずです。これからの時代はますます、「リアル」に強い人が勝っていくような気がします。

そうした意味でも、様々な調査結果はもちろん、自分で街に出かけてみるとか、流行のモノは必ず手にしてみるとか・・・みなさんには、ぜひ「リアル」に強い経営者になってもらいたいと思います。参考にしてください(@^^)/~~~

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