「タコつぼオーナー」に人気殺到!?
2009.06.29 08:37 written by ishihara カテゴリ:発想転換のツボ|経営のヒント
タコの産地として名高い兵庫県明石市の江井ケ島漁業協同組合が、今月(2009年6月)募集を開始した「タコつぼオーナー」が人気を呼んでいるようです。仕掛人はIT関連会社だそうですが、ネットで募集したところ、300人の定員に対して3倍以上の応募が殺到し、急遽定員を600人に増やしたそうですよ!(^^)!
7月下旬から8月上旬に4回、漁協がタコつぼを引き揚げ、運よくタコが入っていたらオーナーに直送してくれるのです。参加費は1匹目の送料込みで5,250円。2匹目からは送料が実費になりますが、もし1匹もかからない場合でも、残念賞として山口県産の陶器のタコつぼがもらえます。
また、期間中、タコつぼ漁の見学会(参加費3,990円)などもあり、地域の活性化にもつながるとてもおもしろい企画になっています。タコが捕れる確率は10~20%だそうですが、"ゲーム"感覚で参加する人も多いと思いますから、捕れなかったとしても本気で怒ったりしませんよね(*^^)v
この時期のタコの大きさは平均600~800グラム、市場価格は1匹3,000~4,000円だそうです。もちろん「産地直送」をうたって販売する方法もありますが、万が一タコが捕れなかったときの漁師さんたちの人件費や船の燃料代を確保するうえで、「オーナー制」という着眼点はすばらしいと思います。加えて、相当の宣伝効果もあったはずです。
以前から、葡萄の苗のオーナーになって、育ったらその実を使ってワインを造る・・・なんて企画は聞いたことがありますが、それを海産物に応用したのはおもしろい視点です。調べてみたら、結構他の地域でも「タコつぼオーナー制」を導入しているところがありました。
この発想、他業界でも活かせそうですよね。もし、自社の商品やサービスにこの発想を取り入れるとしたら、どんな展開になるでしょうか? ぜひ既成概念を外して、発想を拡げてみてください(@^^)/~~~