「水筒男子」急増!? マイボトルを狙ったサービスとは
2009.08.26 08:34 written by ishihara カテゴリ:トレンドウォッチ|経営のヒント
少し前から「弁当男子」なる言葉を聞くようになりましたが、今年の夏は、自分用のタンブラーを持ち歩く男性も増えているようで、マスコミでは「水筒男子」などともてはやされています。
ミツカンが今年(2009年)5月に実施した「オフィスの飲料事情調査」によると、タンブラーなどで会社に飲料を持参する人は全体の44%。特に20代男性ではほぼ半数にのぼり、その割合は1年前に比べ約4倍にもなっているのだとか(@_@;)
消費不況が叫ばれるなか、都内の雑貨店では、水筒類の売上げが約3割増の勢いを見せています。水筒類を持ち歩く背景には、「節約」や「ゴミの減少」という理由に加え、「夏でも温かい飲み物を飲みたい」とか「できるだけ体にいい物を飲みたい」といった健康志向もうかがえます。これは「弁当男子」と共通の心理ですよね(*^_^*)
それはともかく、こんなふうに「マイボトル」を持ち歩く人が増えたわけですが、そこに目を付けたサービスが登場しているのをご存じでしょうか? これまでも、スターバックスなどのコーヒー店ではタンブラーの持ち込みが可能でしたが、日本茶を扱うお茶屋さんたちが、マイボトルへの給茶を積極的にすすめているのです。
なかには、全国で4人しかいない「茶審査技術十段」自らがお茶を入れてくれたり、店頭でいり立てのほうじ茶を入れてくれる店もあるといいます。しかも、お値段は100円代とペットボトル並み。これでプロが入れてくれる美味しいお茶がいただけるなら、価値あるサービスだと思います。
また、給茶サービスは、お店側にとっても集客のよいきっかけになります。日頃、何度も店の前を通りながら、決して中に入ることのなかったお茶屋さんの店内に、一歩足を踏み入れてもらうきっかけとしては最適ですよね(*^^)v
日本茶の給茶スポットは、現在全国に200箇所以上あるようですが、全国茶商工業協同組合連合会(全茶連)は、今年度末までに3,000箇所、3年後には5,000箇所にすると意気込みを見せています。業界全体で取り組めば、「当たり前」のサービスになる日も近いかもしれません。今後の普及ぶりにしばし注目していきましょう(@^^)/~~~