イヌが教えるお金持ちになるための知恵
2009.11.20 10:53 written by ishihara カテゴリ:おすすめ本の紹介
今回ご紹介するのは、かなり前(2001年)に日本でも出版された本です。著者のボード・シェーファー氏はドイツに生まれましたが、16歳のときアメリカに渡り、自分のさまざまな経験を通して「どんな人にもできるお金儲けの方法」を考案してきた人物。ドイツで出版された彼の著作はいずれもベストセラーになっていますが、そのなかでもこの本は"名著"といえる一冊です(*^^)v
じつは、この本を今さらながらみなさんにご紹介しようと思ったのは、当社の新しい試みとして先日開講した「コンサルタント養成講座」の参加者に、読んでもらいたい書籍を100冊ほど選ぼうとしていて、書棚でたまたま手にとったからなんです。
ここ数年、お金に関する本は出尽くした感もありますが、これだけ平易にわかりやすく、それでいて大切なことをしっかり伝えている本はめずらしいくらいです。よく自分の体験を元にした「お金儲け」の本を見かけますが、個人の体験というのは、なかなか他人に移しかえられるものではありません。しかし、この本のように「根本的な真理」であれば話は別です。
ところが、「お金の真理」を伝えるとなると、またこれが難しい話です(ーー;) その点、本書は、11歳の少女キーラが、「マネー」という名前の犬に教えてもらうというストーリー仕立てになっていますから、とっても読みやすいのです。この後、ビジネス小説が続々と登場しましたが、この本は小説仕立てのビジネス書のはしりでもあります。
私は、自社で採用した新入社員には絶対「お金の使い方」を教えるべきだと思っているのですが、まずはこの本を読んでもらうといいかもしれませんね。
ところで、その人のお金の使い方の習慣はどこで付くか・・・ご存じですか?
それは、「初めてもらった給料の使い方」で決まるのです(*^^)v 初任給を全部使ってしまう人と、枠を決めて生活し、その一部(できたら収入の一割くらいがいいですが)を貯蓄に回す人では、その後の人生が大きく違ってしまいます。
「もらったものを全部使う」習慣が付いてしまった人は、その後いくら年収が上がっても、いっこうに「精神的にゆとりのある暮らし」を手に入れることができません。仮に年収が2千万円になっても、全部生活費にしちゃうんです(ーー;)
こんな人が経営者になったら、会社は大変です。いつまでたっても「内部留保」ができない、経営基盤の弱い会社しか作れないからです。・・・今、"ドキッ"とした方、結構いるかもしれませんが(笑)、大丈夫!人間は気づいた時から変われる生き物です。
ぜひ、今一度この本を読み、そして、自分の部下にもきちんと「お金の使い方」を教えてあげてください。常にお金の心配をしている人間に、何を教えても入っていきません。部下が仕事に集中できるためには、「お金の問題をクリアする」ことがどうしても必要なのです。
この本は、ソフトバンク文庫から文庫本としても出版されていますので、「お金の使い方の習慣」を変えたい人は、ぜひ鞄に入れて持ち歩き、完全に身に付くまで、何度も読み返してみてくださ~い(@^^)/~~~