ブログ「石原明の経営のヒント」

コンビニでマーケティングセンスを磨こう!

味覚の秋も終盤ですが、通信販売の「かぶちゃん農園」が今年(2009年)9月からコンビになどの一般ルートで発売を始めた『ひとくちほし柿』が話題を集めているようです。同社の主力商材である南信州産の「市田柿」を使い、ひとくちサイズに小さく切ってパックに詰めたものです。

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最近は、ヘルシー志向の女性が増えました。彼女たちは仕事の合間などに、スナック菓子ではなくドライフルーツを食べることに着目し、同社の通販会員が少ない20~30代の女性に社名をアピールしようと、一般ルートでの発売を決めたのです。この第一弾企画が成功すれば、今後このルートへ進出していく計画だそうです。

「干し柿」というと、なんとなく「おばあちゃんのおやつ」みたいなイメージがありましたが、ひとくちサイズにしたこと、国産のブランド柿を使ったこと、また同社のキャラクター「かぶちゃん」を使ってポップなパッケージにしたことなどで、早速自分のブログで取上げる女性もかなりいたようです。

一方、こちらは井村屋製菓の「くまさんの肉まん」と来年の干支にちなんだ「寅まん」です。みかけは奇抜ですが(笑)、中は豚肉と玉ねぎを使ったいわゆる「肉まん」です。

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ここ数年、カレーまんやピザまんはもとより、チョコレートを使った「デザートまん」まで、中身にはありとあらゆるものが登場しました。そこでいよいよ「外見」に着目しはじめたのかと考えると、ちょっとおもしろいですよね。おいしそうに湯気を立てるレジの脇の肉まんケースの中に、いろんな顔が並ぶようにでもなったら・・・かなり微妙です(笑)。

ふだん何気なく立ち寄るコンビニですが、じつはビジネスセンスを磨くのに最適な場所だってご存じですか? コンビニの新製品には、過激な競争があり、日々のデータ管理のもと、動きが悪い商品はすぐさま撤去されてしまいます。

反対に人気が高い商品は、良い位置に移りますし、棚の面積も増えていたりします。コンビニで新製品を見かけたときは、必ず自分なりに「予測」を立て、それが実際の動向と合っているか「検証」するクセをつけるといいですね。

街で行列を見かけたらとりあえず並んでみる、人気の商品はとりあえず買ってみる・・・経営者はよい意味で、そんな"ミーハー感覚"を兼ね備えることも大切です。本やセミナー以外でも、日々の生活の中で、マーケティングセンスはいくらでも磨けます。ぜひ、参考にしてください(@^^)/~~~

経営コンサルタント石原明 公式サイト 石原明.com
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