ブログ「石原明の経営のヒント」

スピーディーな事実の集積が「天気予報」を変える!?

突然ですが、コレ、なんだと思います?
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じつはコレ、花粉の量を「目」の色で知らせる花粉観測機なんです。その名も「ポールンロボ」。気象情報会社ウェザーニューズのグローバルセンターが、全国700カ所に設置しています。

直径約15センチで、「口」にあたる部分から取り込んだ花粉の量を計測し、多くなるにつれて「目」の色が白、青、黄、赤、紫と変化するようですが、注目すべきはその観測データをネットで収集し、自社の花粉予報に役立てている点です。

つまり、同社がやっているのは「予測」ではなく「事実の集積」です。「バルーンロボ」をLANケーブルにつないで観測データを集めているようですが、インターネットというインフラが発達したおかげで、全国の情報が瞬時に集められるようになったわけですね。

そういえば、毎年「気象庁」が発表していた桜の開花予想を、今春(2010年)から取りやめるそうです。同庁は1955年から、沖縄・奄美地方を除く全国の気象台や測候所などでソメイヨシノの標本木を観察し、花芽の様子や気温などからその開花日を予想してきたわけですが、近年職員の不足などから、いつやめるかを検討していたみたいです。

「民間の予想精度が上がり、国としての役目を終えた」としているように、2003年にウェザーニューズが、07年には財団法人の日本気象協会が桜の開花予想を始めています。ちなみに、ウェザーニューズがどうやって開花予想を立てているかといえば、全国にいる会員から、携帯の「写メ」で桜の木の写真を送ってもらっているそうですよ(*^^)v

今後の開花予想は上記の2社に加え、気象予報士の「森田さん」の会社であるウェザーマップ社を含めた3社による"予想合戦"になるようですが、気象庁も時代のスピードにはついていけなかった・・・ということでしょうか。

こうした事例をみると、「時代のスピード感」について、いろいろと考えさせられます。経営において、「変わること」と「変わらないこと」のバランスをどんなふうに取っていったらいいか・・・みなさんはどうお感じでしょうか(@^^)/~~~


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