ブログ「石原明の経営のヒント」

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

経営者たるもの、「行列には並んでみる」「売れてる商品は買ってみる」といった"ミーハー心"を忘れてはいけないと思っているんですが、そういう意味からも決して無視できない存在になっているのが、"もしドラ"こと「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」です。

本が売れないと言われている時代に、この売れっぷりはまさにアッパレ!それにしても、この著者って誰なんだろう?と興味を持って調べてみると、岩崎夏海さんという男性で、秋元康氏に師事し、放送作家として数々のテレビ番組の制作にかかわったり、快進撃を続けるあの「AKB48」の仕掛け人の一人でもありました(@_@。


s-mosidora.jpg


言うなれば、上位メディアから下位メディアに降りてきた「ヒットの仕掛け人」が作った本というわけですが、おそらくこの本は完璧なヒット狙いで、徹底的に構想を練り上げ、どうすればヒットするかを緻密に計算し、「思ったとおり」に売れたのではないかと私は見ています。

私はいつも「経営とは思ったとおりに儲けること」だと教えていますが、この"もしドラ"は、まさにそれを実践するような展開です。ちなみに、この本には「公式HP」はもちろんのこと、「公式PV」までが用意されていて、物語の世界観を広げています(*^_^*)

折りしも「iPad」の発売で世間は沸いていますが、柔軟性の高い日本人の資質を考えると、書籍の映像化の波は意外と速く進むかもしれませんね。そしてこの本は、そんな展開までを読み切って企画されたんじゃないかと思えてきます。

キャラクターの作り方や挿絵のグレードなどを見るにつけ「アニメ化⇒ドラマ化⇒映画化」という展開さえ想像できてしまいます(>_<) そうなったら、著者にはいったいどのくらいの印税が入るのだろう・・・なんて生々しい想像までしてしまいますが(笑)、本が売れない時代に本を売るには、そのくらいダイナミックな発想を持たないとダメだということです。

ダイナミックな発想と緻密な仕掛け・・・業種は違っても、それにまさる「王道」はないということです。この"もしドラ"のヒットをいい刺激にして、低迷する業界に"渇"を入れるアイディアを、あれこれ模索してみてください(@^^)/~~~

経営コンサルタント石原明 公式サイト 石原明.com
経営次進塾
キクタス