ブログ「石原明の経営のヒント」

渋谷に続き銀座にも!? 「バナナ自販機」ブレイク中

お盆過ぎても厳しい残暑が続く毎日ですが、この暑さのおかげで、街中の自動販売機は、飲料の補充が間に合わないほどの売れ行きを見せ、昨年対比1.5倍を超す自販機も多いそうです。そんななか、この夏、一番注目されている自販機と言えばコレでしょう。

ご存じですか? 株式会社ドールが設置した『バナナ自動販売機』です(*^_^*) 今年(2010年)6月に東急田園都市線渋谷駅に直結するビルの地下に国内で初めて設置したところ、連日売り切れるほどの人気ぶりで、この8月には銀座にもお目見えしたようです(「PLAZA GINZA」に8月31日(火)まで設置されるそうです)。


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自販機の中に入っているのは「ボビーバナナ」で、1本売りが130円。房売り(約600g)が390円ですが、隣には専用のゴミ箱も用意し、庫内の温度はバナナの保管に最適な13度に設定。2日おきをメドに、メンテナンスを行うと言います。

たぶん、皮が生ゴミになることや、庫内に売れ残ったバナナの回収などの問題から、これまで実現が難しかったんでしょうが、バナナはちょっとしたエネルギーチャージに最適な果物なので、好きな時間に手軽に買えれば助かる人も多いと思います。スナック菓子をつまむより、健康的ですし・・・(*^^)v

現在は、「スポーツクラブ NAS若葉台店」へ設置したほか、関東地方のスポーツジムや学校、オフィスビルなどへの導入を予定しているそうです。海外では、バナナやリンゴなどのフルーツを持ち歩き、小腹がすいた時などにおやつとして食べることが多いようですが、日本でもそんな習慣が"ふつう"になる日が近いように感じます。

それにしても、「青果」と「自販機」という取り合わせ、けっこうイケるかもしれませんよ。よく、郊外や地方などでは、道端で採れたての野菜が売られていたりしますよね。「隣に設置されている貯金箱に100円入れて、ご自由にお持ちください」みたいなスタイルです。

しかし、それが成り立つのも、日本が「安全」だからこそです。この安全がいつまで続くかわかりませんが、中古で余っている自販機を、こうした農作物用に改良して使ったりすれば、結構おもしろいことになるかもしれません。

アイスキャンディの自販機のように、夏場には冷やしトマトや冷やしきゅうりを販売したり、また、その自販機を"駅中(エキナカ)"に設置して、「朝採り」の野菜を勤め帰りに買えるようにしたら、喜ぶ人も多いんじゃないでしょうか? ネックは売れ残った野菜の回収方法を含めたメンテナンスとランニングコストの問題ですが、誰か真剣に考えてみませんか?

こんなふうに、ビジネスのアイディアは、いたるところに転がっているものです。暑さに負けずアンテナを張り、実りの秋に備えてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

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