ブログ「石原明の経営のヒント」

「ホームズくん超難問クイズ」で高級マンションに無料で2年!?

今年の夏は本当に暑かったですが、この夏"とあるクイズ"が熱く盛り上がっていたのをご存じでしょうか? そのクイズとは、不動産情報ポータルサイト「HOME'S(ホームズ)」を運営するネクストが「ホームズくん史上最強の難問」と銘打ったキャンペーンとして出題されたクイズです。

下の画像がそのクイズなんですが、いとも不可思議な間取り図に隠された暗号を解読するというもの。残念ながら応募期間は過ぎていますが、腕に覚えのある方は、正解を見る前にチャレンジしてみてはいかがでしょうか(*^_^*)


s-homes_nanmon.jpg
http://homes-cp.jp/index_pc.html

このキャンペーンの告知は、テレビや雑誌などのマスメディアには一切頼らず、渋谷駅周辺の屋外広告や街頭の大型ビジョン、都心を走る地下鉄の車内広告などを使いました。それが功を奏してか、ネットやクチコミで話題となり、キャンペーン特設サイトには、1日平均8万以上のアクセスがあったようです。

注目すべきは、このクイズの正解者1名にプレゼントされる"賞品"がケタはずれだったこと。もうすぐラッキーな当選者が発表されるようですが、なんと!六本木か青山の高級マンション(1LDK 月額賃料49万円以上)に、2年間無料で住める権利がこのクイズの賞品になっていたのです(@_@;)

日々の正解者は、確認されるごとにサイトで発表され、トータルで789名の正解者が出たようですが、この中から都心の高級マンションに住める人超ラッキーな人が誕生するわけですね。今後の展開については知りませんが、当選後の様子などもサイトで上手にレポートすれば、キャンペーン終了後もずっと話題を提供できると思います。

それにしても、この事例から、今どきのキャンペーンのあり方を考えさせられます。「ありきたり」の賞品では年々反応が薄くなっている、という話も聞きますが、100名にありきたりの賞品を用意するより、たとえ「1名」に絞ったとしても、インパクトのある賞品を提供したほうが、話題性が高まるといえるでしょう。

また、キャンペーンにゲームやクイズを使うのも相当イイですね。とりわけ、そのクイズが難問であれば、応募しようとする人は、正解にたどり着くまで、四六時中そのことを考えるハメになりますから、その人の頭の中に、企業イメージが深くすり込まれることになるのです(*^^)v

それを狙ってか、このクイズは、全人口の上位2%の知能指数(IQ148以上)を持つ人だけが入会できる国際団体「MENSA(メンサ)」の日本支部に、問題作成を依頼したそうですよ。このあたりにも手を抜かないことが、キャンペーン成功の秘訣かもしれません。

それはともかく、賞品が"高額"だったことがこのキャンペーンの勝因だったわけではなく、キャンペーン自体にチャレンジすることの"おもしろさ"が話題を呼んだのだということを、よく理解してください。

そう考えると、多額の費用を捻出しなくとも、アイディアしだいで宣伝効果の高いキャンペーンを打つことができそうです。この事例を参考に、楽しいアイディアを絞ってみてください(@^^)/~~~

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