マーケティングは愛(銀座ママ麗子の成功の教えシリーズ)
2010.09.25 16:58 written by ishihara カテゴリ:おすすめ本の紹介
私の主宰する「高収益トップ3%倶楽部」の会員のみなさんには、先月の「ファックス・エクスプレス」ですでにご紹介しているのですが、今回は自社の社員に「マーケティング」センスを磨いてもらうために、最高の1冊をおすすめしたいと思います。
株式会社マインドシェア 提案品質研究所の鬼所長(顧問)という肩書きを持つ、マーケッターの高橋朗さんが書いたビジネス小説です。このシリーズは、現在第5巻まで発売されているようですが、その第一作目がこの『マーケティングは愛』です(*^_^*)
「マーケティングが何か、お知りになられたい? 【恋愛】と同じですわよ」といった言葉とともに、大手化粧品メーカー・美粧堂が多額の費用を投じてリニューアルしたヘアスタイリング剤「シルキー」がまったく売れない(ーー;) という問題を、銀座のクラブの美人ママ麗子がスパッと解決していくという、痛快な小説に仕上がっています。
多少ありがちな設定ではありますが、日本版ビジネス小説としては秀逸な内容で、私も思わず小説の世界に引き込まれてしまいました(笑)。もちろん、コンサルタントとしては「現場ではこうはいかないんじゃない?」とツッコミたくなる部分もありましたが、そこは小説。「マーケティング」のイロハを勉強してもらうには、ピッタリな本だと思います。
麗子ママの「愛の戦略ノート」に書かれた「教えその1」は「マーケティングは『コミュニケーション』ですわよ」なんですが、私が3%倶楽部で教えているのは、まさにこのことなんです。「企業が行っている活動は、すべて『人』が『人』に対して行っていることですわね。つまり、企業活動はすべて『コミュニケーション』なんですわ」の言葉には、思わず拍手を贈りたくなりました(^_-)-☆
私は常々、「経営者は心理学を勉強したほうが有利ですよ」と教えているのですが、それはマーケティングには「コミュニケーション力」が問われるからなんです。著者の高橋朗さんも、学生時代から病院に勤務し、心理カウンセラーを目指していた人物です。やはり、心理学の基礎をしっかり学んでいるからこそ、「マーケティングとは何か」を明快に語れるのでしょう。
世の中にマーケティングの本はごまんとありますが、これからマーケティングを勉強しようという人たちに、まず興味を持ってもらうためには、このシリーズから読破していくのが近道なんじゃないでしょうか? 表紙のしりあがり寿さんの絵も、かなりインパクトがありますし、「忘れられない1冊」になるかもしれません(@^^)/~~~