ブログ「石原明の経営のヒント」

USTREAM + twitter = 築地場外セリいちば

今や日本の観光名所のひとつにも数えられる「築地市場」ですが、あまりの人気ぶりに、今年(2010年)年4月からマグロセリ見学は毎日先着140名限定となってしまいました。以前に比べセリを見ることが難しくなってしまったわけですが、そんななか登場したのが、USTREAMとtwitterを使った『築地場外セリいちば』。一般消費者がセリを体験できる画期的なサービスです(*^^)v


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http://dekimachi.jp/user_data/tsukiji.php


セリ人を務める生田氏は、築地マグロ仲卸「鈴与」の三代目。現在は、講演会などを通じて魚食の普及に努めるほか、著書『日本一うまい魚の食べ方』、『日本一うまい魚のごはん』(ともに中経出版)を出版したり、ホームページ『魚河岸野郎』、ブログ「築地魚河岸若旦那日記」などで、魚に関する情報を発信し、日本の魚食の歴史と文化を伝える"語り部"として精力的に活動している方です。

それにしても、これまでプロ中のプロしか参加することができなかった「セリ」の醍醐味を、素人が自宅に居ながら体験できてしまうとは、楽しい世の中になったもんです。ありきたりなネットショッピングにすっかり飽きた消費者たちも、「セリ」の臨場感とエンターテイメント性が加われば、またネットショッピングにもどってくる可能性もありますよね。

『築地場外セリいちば』の仕掛け人は、魚河岸野郎株式会社と株式会社ドゥ・ハウスが運営する「でき待ち」ですが、今後は魚のみならず、野菜などにも発展させていく計画だそうです。USTREAMとtwitterという無料のインフラが用意されているわけですから、このモデルが全国の漁港や市場に広がる日も近いかもしれません。

一方、京都の観光名所でもある「錦市場」でも、「錦らしさ」「錦ブランド」を次代へ継承発展させる「錦にぎわいプロジェクト」の一環として、twitterを積極的に活用していく試みをスタートさせました。フォロワーには、お店側からタイムセールのお知らせが届くなど、市場のにぎわいをtwitter上で感じてもらえれば・・・と目論んでいるようですが、ざっと1200年以上の歴史を持つ錦市場までが、twitterを活用しようと考えているわけですから「ついにここまで来たかぁ~」って感じですよね(*^_^*)

こうした動きを見ていると、やはりtwitterの一番の強みは「リアルタイム性」であり、今やtwitterは「コミュニケーションツール」の域を超え、最も即時性の強い「情報収集ツール」と化しているような気がします。twitterのビジネスユースについては、様々な人がいろいろ言っていると思いますが、この事例を参考に、自社のビジネスとtwitterの親和性について、もうひとひねりしてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~

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