"耳"の空き時間を狙え!? 「耳読書」のススメ
2010.10.31 19:53 written by ishihara カテゴリ:トレンドウォッチ|経営のヒント
読書の秋・・・みなさんはどのくらい本を読んでらっしゃいますか? といっても、現代人の多くは日頃からパソコンや携帯で「目」を使うことが多いので、これ以上「目」を酷使することには限界があるように感じます。
そこで最近、私が注目しているのが「耳から情報を入れる」という方法(*^^)v これは、私自身がポッドキャスト番組『石原明の経営のヒント+(プラス)』をやってみて確信したことなんですが、忙しい人ほど、もっと「耳」を活用したほうがいいんじゃないでしょうか。その効果は、想像をはるかに超えるものです。
耳で読む""オーディオブックを制作し、ポータルサイト『FeBe(フィービー)』を運営する「オトバンク」の上田社長は、「1日のスケジュールを振り返ったとき、ほぼ3分の1に当たる8時間は聴覚のすき間時間だった。耳の空き時間を利用すれば、もっと多くのことを学ぶことができる」と語っていますが、まったくそのとおりだと思います。
「耳読書」なら、"ながら勉強"もできるし、何度も繰り返して聞くことも可能です(*^^)v しかも、聴覚から情報を入れることは、能力開発という側面から言っても、かなり意味のあることだという事実がしだいにわかってきていて、とりわけ音声のスピードを上げて聞く「速聴」は"脳に効く"と断言する研究者も多いようです。
それはともかく、コピーライターの糸井重里さんも、ご自身がこよなく敬愛する評論家「吉本隆明」氏の講演集を収録したオーディオブックを制作した際に「"知の巨人"が語る真理を記録したかった。『1千年後にも聴ける』ということは、親鸞の生の言葉が聴けるみたいなこと」と自身のサイトに書いていたようですが、そう考えると、企業ももっと「音声での記録」という方法を活用すべきかもしれません。
たとえば、「創業者の声をオーディオブックで残す」なんてことも、かなり意味があると思います。これまでは、社史などの書物がそうした役目を担っていたと思いますが、「肉声」を残せるなら最強です(*^_^*) 百年後に入社してきた新人が、創業者の言葉で教育される・・・なんてことも可能になるのです。もちろん、スタッフだけでなく、自社の顧客にも「声で想いを届ける」なんてどうでしょう?
若者の「活字離れ」が問題視される昨今、音声を使うというのは、なかり有効な気がします。技術の進歩で、今や気軽に「音声ファイル」を扱える時代です。ぜひ、「読む」だけでなく「聞く」という方法も、自社のマーケティングの中に取り入れてみてはいかがでしょうか(@^^)/~~~